妊娠をして、お腹が目立ちはじめると、今まで履いていたズボンが急に履けなくなってしまったり、下着のしめつけがきになったりして、マタニティウェアの購入を考える人も多いでしょう。
「初めての妊娠で、どんなマタニティウェアを買えばいいのかわからない。」
そんな妊婦さんのために、マタニティウェアとは何か、ウェアはいつ頃から着るのか、マタニティウェアの種類、買ってよかったマタニティウェア、マタニティウェアはどこで買えるのか、季節ごとの妊婦さんの服装について、実際の経験をもとに紹介します。
マタニティウェアとは
妊婦さんが快適に過ごせるよう、様々な工夫がほどこされた妊婦さん用の服のことです。 しめつけが少ないことから、つわりを軽減してくれたり、変化していく体系のカバーをしてくれたり、冷えから守ってくれたり、様々な面から妊婦さんのサポートをしてくれます。
妊娠したらマタニティウェアはいつ頃から着るものなの？
特に決まりはありませんが、下着や服のしめつけがつわりに影響している場合は、初期の頃からゆったりとしたマタニティウェアを着るのもよいでしょう。 一般的には、お腹のふくらみが少し気になりだす妊娠中期に入る頃（4～5カ月）から、着る人が多いようです。
産後も着られるように、授乳しやすい作りになっているマタニティウェアも多いです。
急にお腹が目立ち始め、持っている服が着られなくなってしまうことや、急に体調が悪くなることもあるので、余裕をもって、動けるうちに準備をしておきましょう。
様々な種類のマタニティウェア
マタニティウェアには、様々な種類があります。 自分のサポートしてほしい場所にあった、マタニティウェアを選びましょう。 ここでは、マタニティウェアの種類や、選ぶ時のポイントを紹介します。
トップス
最近では、カジュアルなものからフォーマルなものまで、様々なデザインのマタニティトップスが発売されています。 丈が少し長めのものだと、お尻まで覆ってくれるので体系のカバーが期待できます。 産後も使用するのであれば、前開きのものや、授乳口付のものを選ぶとよいでしょう。 おしゃれなデザインのものも増えてきているので、シーンに合わせて選びましょう。
ボトムス
マタニティボトムスには、スカートやズボンがあり、お腹まわりのしめつけも少なく、ゆったりと履くことができます。 お腹をすっぽりと覆ってくれるタイプのものなら、安心感もあり、お腹を温め、冷えからも守ってくれるのでおすすめです。
産前に履いていたズボンのウエスト部分につけて、お腹周りのサイズを調節することで、妊娠前に履いていたズボンをそのまま妊娠中も履くことができる、“マタニティアジャスターバンド”と言う便利なアイテムもあります。
ワンピース
お腹のしめつけもなく、楽に着ることができるので、ワンピースは妊婦さんにぴったりです。 ゆったりとしたシルエットのものを選べば、体系のカバーもできます。 授乳口付のものや、前開きのものを選ぶと、産後の授乳の際にも役立つでしょう。
下着
ブラジャーやショーツやキャミソールなどの下着類は、縫い方や素材にこだわっていて、肌に優しい商品も人気です。 妊婦さんの胸は、妊娠初期から乳腺が発達してきて、サイズもどんどん大きくなってくるので、張りや痛みが出てきます。 マタニティ用のブラジャーには、そんな胸の変化に順応し、サポートしてくれる役割があります。 ノンワイヤーのものも多く、体への負担がかかりにくくなっています。 マタニティ用のショーツはローライズタイプもありますが、お腹をすっぽり包むタイプのものなら、冷えや衝撃から守ってくれるのでおすすめです。
パジャマ・ルームウェア
肌に優しい素材を使い、しめつけのないように、ゆったりした作りのものが多いです。 ワンピースタイプや、セパレートタイプがあります。 お腹が大きくなっても使えるように、ウエスト部分が調節できるタイプのものも便利です。 質の良い睡眠がとれるよう、リラックスできるものを選びましょう。
選ぶ時のポイント
ゆったりと着られるように、自分に合ったサイズのものを選びましょう。 家庭でも洗濯しやすい素材を選ぶのも、ポイントの１つです。 妊娠中は肌も敏感になっているので、湿疹などの肌トラブルもおこりやすくなります。 なるべく肌に優しい素材を使ったものを選びましょう。
買ってよかったおすすめのマタニティウェア
妊娠中に、実際に使ってみてよかったマタニティウェアを紹介します。
カップ付きのキャミソール（ブラトップ）
下着でおすすめしたいのが、カップ付きのキャミソールです。 ブラジャーをつける必要もなく、しめつけられている感じもしないので、不快感もなくとても快適に過ごすことができました。 ワイヤーが入っていないタイプなら、洗濯も楽にでき、型崩れの心配もありません。 産後も使うことができるので、長く使える点においても、買ってよかったです。
ストレッチ素材のマタニティズボン
トップスやワンピースは、ゆったりしたものであれば妊娠前に着ていたものでもなんとかなりますが、ボトムスは、お腹が大きくなると履けない場合が多いので、買ってよかったです。 お腹が大きくなると、膝を曲げるのもひと苦労。 ストレッチ素材のズボンなら、膝の曲げ伸ばしも楽にできました。 ただし、産後はブカブカになり履けなくなってしまうので、たくさん買わず、必要な枚数だけ買うことをおすすめします。
前開きのマタニティパジャマ
前開きのパジャマなら、授乳もしやすいので、産後にも着ることができます。 産院などでも推奨しているところが多く、入院するときにも使えるので、一着もっておくと便利です。 生地が柔らかく肌触りの良いものであれば、快適な睡眠のサポートもしてくれるでしょう。
腹帯・妊婦帯
妊娠中に、お腹に巻く帯のことです。 大きなお腹を支えてくれ、腰への負担も減らしてくれます。 さらに、冷えや衝撃からもお腹を守ることができるので、巻いていることで安心できました。 産後は腰に痛みがあり、骨盤の開きが気になりましたが、腹帯をつけることで少し楽になりました。 夏場は暑いので、通気性の良いメッシュ素材のものがおすすめです。
マタニティウェアはどこで買うの？
インターネットなどで検索すると様々な種類を調べることができ、比較することもできるので、自分に合ったマタニティウェアを見つけることができるでしょう。 どうしても実物を見て決めたいという人は、お店に足を運びましょう。 妊娠期間しか使わないので、買うのがもったいない。という人は、フリマサイトやオークションサイトなどを利用して、安く手に入れることもできます。
季節に合わせた妊婦さんの服装
妊娠中は、妊娠前に比べ、免疫力が低下すると言われています。 免疫力を低くすることによって、自らの免疫細胞が、お腹の赤ちゃんを異物とみなし、攻撃しないようにしているのです。 そのため、普段より風邪をひきやすかったり、体を崩しやすかったりするので、体調管理がとても大切になります。 そこで、季節ごとの服装で、気を付けるべき点を見ていきましょう。
春（3～5月）
暖かい日が多く、妊婦さんにとっても過ごしやすい季節になります。 ですが、春は気温の変化も激しい季節です。 寒かったり、暑かったり、日によって調整が必要です。 暖かい日でも、薄手の羽織や、首に巻くストールなどがあるとよいでしょう。
夏（6～8月）
夏は妊婦さんにとって、厳しい季節ですね。 初期の頃は、高温期と呼ばれ、平熱よりも少し体温が高い状態となります。 その為、妊娠前よりも暑さを感じやすく、つわりがさらに悪化してしまう妊婦さんも多いことでしょう。 臨月近くになると、暑さと重さで、少し歩いただけでもばててしまいます。 外を歩くときは、熱中症にも気を付けて、帽子や日傘などを利用しましょう。 エアコンの効いた室内に入ったり、冷たい飲み物を飲みすぎたりすると、体が冷えてしまいます。 妊婦さんが体を冷やしてしまうと、お腹が張り、早産や難産の原因になってしまいます。春と同じように、外出するときには、薄手の羽織やストールを持ち歩くとよいでしょう。 また、夏でも身体を冷やさないように、靴下を履いておくのもよいでしょう。
秋（9～11月）
夏の暑さも遠のき、妊婦さんにとっても過ごしやすい季節になります。 しかし、雨も多く天気も変化しやすい季節です。 冬が近づくにつれて、急に寒くなってくるので、厚手の上着も準備しておきましょう。 ワンピースなどを着る際は、マタニティ用のタイツやレギンスを下に履くことで、体を温めることができます。 手首・足首・首と3つの首を冷やさないように心がけましょう。
冬（12～2月）
寒くなってくると、本格的に防寒対策をする必要があります。 風邪などの感染症も多く、服装も気を付けなければならない季節です。 外出時には、マタニティ用のコートなどで、お腹をすっぽり覆い、冷えから赤ちゃんを守りましょう。 下着も厚手のものに変え、マタニティ用のレギンスやタイツや肌着などを利用して、寒さをしのぎましょう。 ただし、暑くしすぎるとのぼせてしまうので、服装を選ぶ時は、カーディガンなど着脱がしやすく、温度を調節しやすい服装を選ぶことも大事です。 室内でも冷えを感じる時は、ルームソックスや腹巻などを利用しましょう。
まとめ
最近は、デザイン性の高いマタニティウェアも増えているので、妊婦さんも妊娠前と同じように、おしゃれを楽しむことができるでしょう。 妊娠中は些細なことにも敏感になり、不快に感じることも多くなります。 日によって体調も変化するので、ストレスも感じやすく、疲れやすいでしょう。 上手にマタニティウェアを選ぶことで、妊娠中の様々なトラブルやストレスの軽減を期待できます。 マタニティウェアでおしゃれを楽しみながら、快適な妊娠期間を過ごしましょう。
