妊婦さん必見!安産のための準備してますか?

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妊婦さん必見!安産のための準備してますか?

「出産はできれば安産がいい」そう思う妊婦さんは多いのではないでしょうか?特に初めての出産は時間がかかりやすい傾向にあると言われていることもあって、不安に感じる人もいますよね。残念ながら「これをすれば絶対に安産にできる」というものはありません。ですが、少しでも安産に近づけるためにできることはたくさんあります。そこでこの記事では、安産のためにどんな準備をすればいいのかをご紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね。

安産とは?

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そもそも安産とは、どんな出産のことを指すのか疑問に感じる人も多いのではないでしょうか。実は医学会では、安産がどんなものなのかという定義はありません。ですが一般的には、「お腹の中の赤ちゃんとママの体に負担が少ないお産」のことを安産と呼ぶことが多いです。ですので、経腟分娩が必ずしも安産と言い切ることはできません。経腟分娩にこだわるあまりに出産が長引き、赤ちゃんやママにかかる負担が大きくなれば、安産とは言えませんよね。結果的に帝王切開や吸引分娩、鉗子分娩になったとしても、その方法が赤ちゃんとママにとっての負担を軽くするものであったのならば、それも安産と言えるでしょう。出産にかかった時間が短いとか、自然分娩だったとか、安産とはそんな単純なものではなく、最終的にママと赤ちゃんにとって最適な出産方法であったか、というところが重要なんですね。

安産を遠ざけてしまう行動とは?

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安産にはっきりとした定義がないとはいえ、できれば出産はスムーズに終えたいですよね。そこでこちらでは、安産を遠ざけてしまう、妊娠中のNG行動をご紹介します。

タバコを吸う

妊娠中にタバコを吸うと、お産が長引きやすいだけでなく、早産や常位胎盤早期剥離、胎児死亡など、赤ちゃんの命に関わるリスクが高くなってしまいます。無事に出産することができても、低体重児として生まれてきてしまう場合も。ママがタバコを吸うと、お腹の中の赤ちゃんもタバコを吸っているのと同じ状態になってしまいますので、タバコは吸わないようにしましょう。また、ママがタバコを吸っていなくても、パパや家族がママの周りでタバコを吸っていると、受動喫煙によって赤ちゃんも影響を受けてしまいます。どんな危険性があるかを家族にも話し、屋外で吸ってもらうなどして協力してもらうようにしましょう。

お酒を飲む

お酒もタバコと同じく、胎盤を通して赤ちゃんへ影響を及ぼしてしまいます。お酒を飲むと早産や流産、胎児性アルコール症候群を引き起こす可能性も。また、出産後もアルコールは母乳を通して赤ちゃんへと通じてしまいます。妊娠中も授乳中も、どれぐらいの量なら大丈夫、という定義はありませんので、できれば飲まないことが望ましいです。

過度な運動

妊娠中に激しい運動をするのは避けましょう。特に運動中にお腹が張りやすくなったり、硬くなったりするという場合は要注意です。過度な運動は妊娠中や出産時のトラブルになりやすいので、気をつけましょう。

体を冷やす

妊娠中に体を冷やすと、出産時の陣痛が微弱になる可能性があります。微弱陣痛になってしまうとお産が長引いてしまい、安産からは遠のいてしまいます。ほかにもつわりの悪化の原因になったり、便秘、むくみ、腰痛など、妊娠中のマイナートラブルを引き起こしてしまうことも。食べやすいからとアイスをたくさん食べたり、冷たいものを飲みすぎたりしないように注意しましょう。

ストレスを溜め込む

ママがストレスを感じると、血管を収縮させてしまうことがあります。赤ちゃんはママの血液から栄養をもらっているので、ママがストレスを感じることが多くなると赤ちゃんに十分な栄養がいかなくなってしまい、発育不全や早産を引き起こすことも。また、ママが慢性的にストレスを感じ続けることでコルチゾールというホルモンが分泌され、赤ちゃんが情緒不安定になったり、うつになったりする可能性もあります。

安産のためにできること9つ

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こちらでは、できるだけ安産のイメージに近づけるために、今からでもできる対策を9つご紹介します。

1.適度に運動する

先ほど、安産を遠ざけてしまうNG行動として「過度な運動」についてご紹介しましたが、「適度な運動」は安産につながるとっても重要な対策です。適度な運動とは、散歩やウォーキング、マタニティヨガやマタニティスイミングなど。体調を考慮しながら、無理のない範囲で行いましょう。また、出産時は脚を大きく開いていきむため、股関節を柔らかくするストレッチもおすすめです。あまり屋外に出るのが好きではないという人は、お家の中の掃除をして体を動かすのもいいでしょう。床の雑巾掛けやトイレ掃除など、しゃがんだ体勢で行う掃除が特におすすめですよ。

2.適正体重を保つ

妊娠中に体重を適正に保つことは、安産に近づけるためにも重要な対策です。体重が増えすぎると妊娠高血圧症候群や糖尿病になるリスクが上がるだけでなく、産道に脂肪がつくことで赤ちゃんがでてきにくくなり、お産が長引いてしまうことも。反対に体重が増えなさすぎると、早産になったり、低体重児として生まれてくることもあります。適正体重は自身のBMI数値を元に、妊娠前からどれぐらい増やせばいいのかを計算してみましょう。BMI数値は、体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))で計算できますが、webで検索すると簡単に計算してくれるサイトがたくさん出てきますよ。BMI数値によって適正体重は違い、BMIが18.5未満の人は今の体重+1215kg、BMIが18.525未満の人は+1013kg、BMIが2530未満の人は+7~10kg、そしてBMIが30以上の人は個別指導と定められています。まずはこの適正体重を知って、体重管理を行いましょう。

3.妊婦検診をきちんと受ける

当たり前と言えば当たり前のことですが、定期的に妊婦検診を受けて、赤ちゃんが順調に育っているか、ママにも赤ちゃんにも異常がないかなどを医師に診てもらうことはとても重要なことです。安産に近づけるためにも、面倒がらずにきちんと妊婦検診を受けるようにしましょう。

4.食生活を整える

ママが食べるものが、直接的に安産につながるというわけではありません。ですがバランスのいい食生活や、赤ちゃんの成長を促す食材を積極的にとることで、ママの体力もつき、間接的に安産へとつながります。特に葉酸やカルシウム、タンパク質などはお腹の中の赤ちゃんのためにも意識して食べたい食材と言えますね。また、塩分の取りすぎは妊娠中のむくみや便秘などのマイナートラブルを引き起こすことも多く、妊娠高血圧症候群の原因にもなってしまいます。食生活を整え、スムーズなお産を目指しましょう。

5.会陰マッサージをする

会陰マッサージは会陰部を柔らかくすることで、出産時に赤ちゃんの頭を通りやすくしたり、ママの痛みや体の負担を減らしたりしてくれる効果があります。出産時に会陰部が大きく裂けると産後の回復も遅れてしまうので、体調を見ながらマッサージしておくのがおすすめ。会陰マッサージは産院でも勧められることが多いですが、一般的な方法としては指を膣内にいれて行うものが紹介されており、抵抗を感じている人も多いのではないでしょうか。ですがもっと簡単な方法として、膣の下から肛門までの会陰をオイルでマッサージするというものがあります。使用するオイルは皮膚を保護したり、滑らかにする効果があるカレンデュラオイルがおすすめ。手を清潔にしてからコットンにカレンデュラオイルをつけて、会陰をUの字や円を描くようにマッサージしましょう。これを習慣にすることで、出産時に会陰が裂けてしまう確率が下がり、安産へと近づけることができますよ。会陰マッサージは妊娠後期に入ってから行うようにし、体調などが心配な人はかかりつの医師や助産師さんに相談してみてくださいね。

6.呼吸法を練習する

リラックスした状態で出産できるように考えられた呼吸法で、ソフロロジー法というものがあります。これは陣痛や出産時の痛みを和らげてくれるだけでなく、ママの痛みへの恐怖も軽減させてくれるというもの。特に初めての出産では痛みへの恐怖と緊張で、体に力が入ってしまうママも多いですよね。ですがあまり力を入れすぎてしまうと、痛みをさらに強く感じてしまったり、赤ちゃんに十分な酸素を送ってあげることができなくなったりしてしまいます。そうならないためにも、妊娠中にソフロロジー式の呼吸を練習しておくと、リラックスして出産することができますよ。ソフロロジー式は腹式呼吸が基本となっており、鼻からゆっくりと息を吸って、ゆっくり長く、口から吐き出します。妊娠中のリラックス効果にもつながりますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

7.体を温める

妊娠中は体を温めることで血流が良くなり、赤ちゃんへの栄養が十分に行き渡るようになります。そうすることで安産へ近づけることができるので、体を冷やさないように意識しましょう。体を温めるポイントとして、まずは服装に注目してみてください。赤ちゃんがいるお腹や腰はもちろん、足首は出ていませんか?お腹や腰回りは腹巻きなどで温めているママが多いですが、足首が出てしまっているママは意外と多いもの。家の中でズボンを穿いているときなども、できるだけ長めの靴下を履くなどして、温めるようにしましょう。また、できるだけ冷たい食べものや飲みものを避け、根菜類や生姜などを食べるのがおすすめ。ほかにも洗面器にお湯を張って、自宅で足湯をするのも効果的ですよ。

8.アロマオイルを使う

アロマオイルには、陣痛を促したり痛みを緩和させたりする効果のあるものがあります。例えば、ラベンダーには痛みを和らげてくれる作用や体をリラックスさせる作用、ゼラニウムには分娩を促進させる作用や痛みを和らげてくれる作用などがあります。最近では、出産時に陣痛室でアロマオイルを混ぜた足湯を用意してくれるところも。普段から自分が使っている香りだと、陣痛中もリラックスすることができますね。しかし、アロマオイルの中には子宮を収縮させる効果があるものもあるので、妊娠初期などは特に注意しましょう。どの時期に何を使っていいのか、助産師さんなどに相談しておくと安心ですよ。また、アロマは必ず100%天然成分で作られたものを選ぶようにしてくださいね。

9.安産祈願に行く

安産祈願とは、妊娠5ヶ月目あたりの戌の日に神社へ安産の祈祷に行くこと。これはジンクスに近いと感じる人も多いかもしれません。ですが安産祈願の効果うんぬんではなく、「安産祈願に行ったから大丈夫」という気持ちが重要なのです。妊娠中はホルモンの変化や体調不良が原因で、気持ちも不安定になりがち。特に初めての出産では不安な気持ちのほうが大きいのではないでしょうか。ですが安産祈願に行っておくことで、それが安心材料となり、出産時もリラックスした状態で挑むことができます。「安産祈願のお守りと赤ちゃんのエコー写真を一緒に入れて、陣痛室に持ち込むと安心した」というママも多いですよ。

まとめ

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出産を安産で終えることができると産後の回復も早く、育児への移行をスムーズに行うことができます。「これをやれば絶対に安産になる」という確実な対策はありませんが、妊娠中にできる対策をしておけばそれが安心材料となり、リラックスした状態で出産することができます。ぜひこの記事を参考に、安産に向けての準備をしてみてくださいね。

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