2人目出産を控えたママへ。上の子のために準備しておくこと

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2人目出産を控えたママへ。上の子のために準備しておくこと

長い妊娠期間が終わりに近づく頃。 2人目の出産を控えたママにとって、赤ちゃんの誕生が待ち遠しい時期ですね。 上の子で一度妊娠・出産経験している分、気持ちにも余裕があるでしょう。 しかし、2人目の出産は1人目の出産とは大違いなんです。 上の子の存在がある分、気をつけるべきこと、準備すべきことがあります。 今回は2人目出産を控えたママへ向けて、上の子のためにどんな準備が必要なのかをご紹介します。

2人目を妊娠・出産するママに知ってほしい、2人目の出産準備

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出産準備なら、上の子のときに経験しているから大丈夫!という方も、改めて必要なものをチェックしておきましょう。 生まれてくる2人目だけではなく、お兄ちゃんお姉ちゃんになる上の子についても様々な準備が必要になってきます。 2人目の子のためのグッズは基本的には上の子のお古で構いません。 お洋服や哺乳瓶、おもちゃなどもきれいにして使いましょう。

劣化しやすい哺乳瓶の乳首や、直接肌に触れる肌着などは必要があれば買い足しておきましょうね。 2人目が生まれるにあたり、新しく購入すべきもの、あったら便利なものもあります。 たとえば新生児や首すわり前から使える抱っこ紐やスリング。 上のこのときは首がすわる頃まで外出の頻度は高くなかったという人も、2人目はそうはいきません。 上の子の保育園や幼稚園の送迎など外出を控えることは難しいでしょう。

首すわり前から使える抱っこ紐は必須と言ってもいいくらいですよ。 ベビーベッドやハイローチェアー、バウンサーなどもあると良いでしょう。

「2人目の子を床に寝かせておくと踏まれちゃうかも」「上の子のおもちゃがぶつかったりしそう…」と心配して用意するママも多いようです。 また、「上の子のときは使わなかったけれど2人目で活躍した」「便利だった!」という声が多いのがメリーです。 優しいメロディとともにくるくる回るメリーは赤ちゃんの気を引いてくれます。

上の子のときはつきっきりでお世話できたかも知れませんが、2人目はそうはいかないのが現実ですよね。 そのため、ママのかわりに赤ちゃんをあやしてくれるメリーがあると便利なんですよ。

まだ長時間を外で過ごすことは避けたい2人目の赤ちゃんのために、上の子が家で過ごすのに退屈しないグッズを買っておくのもいいですね。 室内遊び用の折り紙や絵本やパズル、粘土や塗り絵など、2人目が寝ている間にママと一緒に遊んだり、ひとりあそびができるようなものがあると助かりますよ。

出産前後に現れるかも知れない、上の子の変化

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2人目のためにグッズの見直しや買い足しのほか、上の子のための準備が必要になってくるのが2人目育児。 上の子にとっては、生まれてからこれまでママは自分だけのものでした。 生まれてから多くの時間を一緒に過ごし、どんなときもそばにいてくれたママ。 そんなママが2人目妊娠によるつわりや体調の変化で以前のように遊んでくれなくなったら?

ある日突然入院したら? 帰って来たとき、自分以外の子を抱っこしていたら? 上の子にとっては、とんでもない大事件です。 1対1だったママと自分の関係が変化したら、戸惑うのも当然ですよね。 2人目にやきもちを焼いたり、ママに甘えたくて今までよりずっとわがままになったり…。

ある程度成長した上の子が、2人目の誕生により赤ちゃんのような態度をとるこのような状態を「赤ちゃん返り」といいます。 2人目の妊娠中に赤ちゃん返りをする子もいれば、出産後に赤ちゃん返りをする子もいます。まったく赤ちゃん返りをしない子もいますが、それでも上の子にとって下の子の登場は衝撃の大きな出来事なんですよ。

小さい子であれば今までできていた服の着脱ができなくなったり、オムツが外れてトイレで用を足せるようになったのにお漏らしが増えてしまったり。 今までより抱っこをせがんだり、「ママ見てて!」と注目をねだったり。

ママに注目してほしい気持ちから、2人目に意地悪をしてしまう子もいます。 しかし赤ちゃん返りは決して悪いことではないのです。

2人目の赤ちゃんの存在を受け入れるための準備なんですよ。 2人目の世話もあり、ママは大変に思うかも知れませんが、しっかり不安な気持ちを受け入れてあげましょう。

2人目を妊娠・出産するママに知っておいてほしい上の子のために準備すべきこと

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2人目を出産する前によく言われるのが「上の子優先」という言葉。 生まれたばかりの赤ちゃんは寝ている時間が多いので、上の子を積極的にケアしてあげましょうということです。

2人目が生まれて不安になっている情緒不安定な上の子のためにも、安心できるような準備をしておきましょう。 心理的なサポートをはじめ、生活のサポートなどについて、家族で話し合っておくといいですね。 具体的にどんな準備が必要なのかをまとめてみました。

2人目出産後の生活スタイルの変化に対応

2人目の出産でママが入院している間、上の子はこれまでと違った生活を送ることになります。 上の子が幼稚園や保育園、小学校などに通っている場合、送迎はどうするのかなど、家族で話し合っておくことが大切ですね。 普段から登園や登校の用意を手伝うのがママの場合、勝手がわからず持ち物を忘れちゃう…なんてこともありえますよね。 出産に備えて家族で共有しておくと良いでしょう。

ママの妊娠中から送迎の練習をしておいてもいいかも知れませんね。 また、里帰り出産などで自宅から離れる場合や、上の子を普段寝かしつけているのがママの場合、慣れない環境でなかなか寝付けないことも予想されます。 妊娠中からママに依存せず寝付けるようにしておくことも大切です。

ママがいない間お世話をしてくれるパパやおばあちゃん、おじいちゃんなども、事前に慣れるように工夫してみましょう 上の子の年齢によりますが、予めママと離れてお泊りを経験させておくという先輩ママもいますよ。 妊娠中につわりなどでしんどいときからお世話になり、慣れておいてもいいですね。

入院中に限らず、上の子のときは一人でこなせたことも、2人目ではとても手が回らない!ということも。 そんなときは周囲に頼れるよう、サポート体制を整えておいてくださいね。

頼れる実家や親族がなければ、ファミリー・サポート・センター事業(通称ファミサポ)など行政事業や民間のシッターサービスに登録することもできますよ。 上の子がまだ小さい場合、離乳食の進み具合やトイレトレーニングの状況なども、お世話をする人が把握できるようにしておきましょう。 ママがいない状況でただでさえ不安なのに、いつもと違うことが多ければ上の子も混乱しますよね。

なるべく安心できるように、生活面のサポートは万全にしておきましょう!

上の子のひとりでできる!を増やしておこう

2人目が生まれれば、ママはこれまでより忙しくなります。 泣き止まない赤ちゃんをずっと抱っこして過ごしたり、頻回な授乳などで上の子の世話がどうしても後回しになる場面も出てきます。 そんなときのために、2人目出産前に上の子がひとりでできることを増やしておきましょう。

たとえば靴の着脱や衣服の着脱など、身の回りのことができると、ママも上の子もとても楽ですね。 妊娠後期から、大きなお腹でかがむことが大変になってきます。

そして2人目を出産後も、下の子を抱っこしたまま靴の着脱を手伝うのはなかなか難しいですよね。 上の子が一人で靴を履いたり脱いだりできると、外出もスムーズになること間違いなし。 着替えについても、一人でできるようになるといいですね。

多くのママが2人目妊娠中になんとかしたい!と思うの上の子のトイレトレーニングです。 オムツの子がふたりいる環境はなかなかハードです。

おむつ代がかさみますし、外出時にオムツをふたり分持ち歩くのは荷物が増えて大変です。 オムツ外れには個人差があるので、絶対に外さなければいけないということはありません。しかし無理のない範囲で、トイレトレーニングをしておくといいですね。 2人目が生まれたあとは落ち着いてトイレトレーニングに向き合える時間も減ってくるかも知れないので、タイミングに迷っている方は妊娠中にトライしておくといいでしょう。

上の子を安心して「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」になれるよう愛情を伝えよう

2人目が生まれるにあたり、一番重要なのが上の子の心理的ケアです。 上の子が「ママを取られた」と感じないよう、やってきた下の子を家族として受け入れられるよう、しっかり愛情を伝えましょう。 2人目が生まれる前に赤ちゃんがやってくることを話しておきましょう。

年齢によっては理解が難しいこともあるかも知れませんが、大きくなっていくお腹を見せたり、一緒に検診に行きエコーを見せることでママのお腹には赤ちゃんがいることを教えてみてください。

妊娠中から「赤ちゃん生まれるんだよ」「仲良くしてね」「赤ちゃんと一緒に遊んでね」と声をかけることで、2人目という存在は仲良くすべきものと覚えることができます。 赤ちゃんに関する絵本や出産にまつわる絵本で、読み聞かせながら伝えるのもいいですね。 下の子が生まれてからは、お世話に忙しくてかまってくれないママを不満に思うこともあるでしょう。 赤ちゃんがちやほやされて自分はおいてけぼり、というふうに感じる子も。

わがままを言ったり、赤ちゃんにいたずらをしたり、ときに困った行動を起こすことも出てくるかも知れません。 ここで大事なのは、不安な気持ちを否定しないこと、積極的に上の子を褒めること。 「待っててくれてありがとう」「寂しかったのかな?」と不安な気持ちに寄り添いましょう。

わがままを受け入れてあげると、安心してそれ以上は求めてこないこともありますよ。 困った行動についても、上の子の気持ちを否定せずに、やめてほしいことを伝えていきましょう。

「お兄ちゃんかっこいいね」「お姉ちゃんやさしいね」としっかりと上の子を褒める場面を作ることも大切です。 「上の子だから」と我慢させるのではなく、一緒に赤ちゃんを守っていこうねという意識が持てるといいと思います。 たとえば「オムツをとってきて」というような簡単な指示でもかまいませんから、普段から一緒に赤ちゃんのお世話をしておきましょう。 赤ちゃん返りは対処が難しいかも知れませんが、家族の絆を深めるチャンスでもあります。 上の子にとって赤ちゃんは未知の存在です。

ママやパパがしっかりサポートして不安な気持ちに向き合いながら、教えていってあげてくださいね。 スキンシップを増やしたり、意識して上の子に「大切だよ」「あなたもこんなふうに生まれて、大きくなったね」と愛情を伝えることも忘れずに。 2人目が生まれる前にたくさん遊んでおき、生まれたあとも時々は赤ちゃんをパパに任せて上の子とふたりきりの時間をつくるなど、安心できる工夫をしてみてくださいね。

まとめ

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2人目の出産を控えて、ママが上の子のためにどんな準備をすべきかをご紹介しました。 送迎やお世話など生活面のサポート体制はもちろん、上の子の心理的ケアが必要になってきます。 上の子が不安なく、ママのいない入院中を過ごせるように工夫してみてくださいね。

ママひとりで同時にふたりの子供の世話をするのに焦ってしまうこともあるでしょう。 頼れる部分は家族やサービスを頼り、ゆったりした気持ちで育児を楽しめる環境をつくれるといいですね。

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