先輩ママ監修。安産ジンクスって何?みんな何してた?

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先輩ママ監修。安産ジンクスって何?みんな何してた?

赤ちゃんの誕生を待ちわびるパパ・ママにとっては安産できるのか、無事に生まれてくれるのかは気になるところですよね。普段は験を担いだり縁起を気にしないという方も、他ならぬ我が子のことは気になりますよね。出産という大仕事に挑むママたちの中には、願掛けや安産ジンクスで安心したいという方もいるでしょう。どんな安産ジンクスがあるのか、先輩ママが実際にやってみた!という体験談も含めてご紹介します。

これから妊娠・出産するママへ、安産とは?

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赤ちゃんを授かり、出産するまでのトツキトオカ。 赤ちゃんの誕生を待ちわびるとともに不安も抱える時期ですよね。 妊娠中は無事に生まれるのか、難しい出産にならないのかママもパパも気がかりでしょう。

日本では妊娠5か月目に行う安産祈願があります。 母子ともに元気に出産できるよう、戌の日にご祈祷に行くのです。 「戌の日参り」「帯祝い」ともいわれます。 妊娠5ヶ月といえば安定期に入ったころですね。 つわりも落ち着き、ママの体調もだんだん良くなる時期です。 妊婦のおなかに岩田帯と呼ばれる腹帯を巻き、安産を祈願するのはお産が軽い犬にちなんでなんだとか。 犬は昔から安産の象徴なんですよ。

医療技術が発達していなかった時代には、出産で命を落とすことも珍しくなかったといいます。 そんな時代に少しでも安産できるように、昔の人は願掛けをしたんですね。

そもそも安産とはどんなお産のことを言うのでしょうか。 実は、医学的に明確に「安産」という定義はないのだそうです。 平均的な分娩時間から大きくはずれず、母子ともに健康であれば安産と言えるでしょう。

平均分娩時間は初産婦の場合は12~15時間程度、経産婦の場合は5~7時間程度と言われています。 この時間はあくまでも目安であり、経産婦でも出産に数日かかった方もいれば、初産でも数時間で生まれるケースもあります。 一般に初めての出産は子宮口が開くまで時間がかかるため分娩時間は長くなる傾向があり、経産婦は子宮口が開くのが早いと言われています。 しかしお産はそのときになってみないとわからないことが多いのが現実なのです。

これから妊娠・出産するママへ、難産を防ぐには?

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安産に医学的定義はありませんが、難産にはあります。 難産を医学用語で表すと分娩遷延(ぶんべんせんえん)と言います。 これは平均分娩時間を大きく超え、お産の進みが悪い、母子ともに負担が大きいということです。 初産婦ならば30時間以上、経産婦で15時間以上かかると難産と言えるでしょう。 初めてのお産であれば、規則的な陣痛が始まってから赤ちゃんが出てくるまでに24時間以上かかるときや、子宮口が全開大である10センチまで開いてから2時間以上かかる場合は難産となります。

難産の多くが微弱陣痛によるもの。 微弱陣痛とは陣痛が弱く、また持続しないため子宮口が全開になるまで時間がかかってしまうことです。 ママは体力を奪われ、お腹の中の赤ちゃんにも酸素が行き渡らず弱ってしまいます。 微弱陣痛の原因は様々です。

子宮奇形、子宮筋腫など子宮筋がうまく伸びないためや、精神的不安から来る場合、胎児が大き過ぎたり、胎児の向きや姿勢が正常でない場合。 陣痛は体力の消耗が激しいため、しっかり陣痛をつけてなるべく短時間で子宮口が開くことが安産への近道でしょう。 微弱陣痛を防ぐには、しっかり運動をし体力をつけておくことが大事だといいます。 出産は体力勝負ですからね。

妊娠中は体調不良を起こしやすいですが、体調に配慮しながら体力をつけておきましょう。 また、精神的な不安から陣痛が遠のく場合に備えて、あらかじめ出産のシミュレーションをしておくのもいいでしょう。 不安をなくし、少しでもリラックスした気持ちで出産に挑めるように工夫しましょう。 太りすぎていたり、痩せすぎている場合も難産になる可能性が高いと言われています。 太り過ぎの場合は微弱陣痛の原因となったり、産道に脂肪がついていて赤ちゃんが通れない!ということも。 痩せすぎている場合には、出産に耐える体力が足りないこともあります。 出血多量や貧血を招く危険もあるんです。

妊娠中に検診で体重の増加について厳しく指導されるのは、妊娠時高血圧を防ぐためと、出産時のチラブルを回避するためなんですよ。 痩せすぎず太り過ぎず、健康な体で出産に臨めるといいですね。

これから妊娠・出産するママへ、こんなにある!安産のためのジンクス

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妊婦健診で「順調です」と言われても、いざ出産に挑むのはやはり怖いものがありますよね。 そんなときは少しでも安産になるようにと願掛けしたくなります。 経産婦でも、出産のたびに緊張はしますし、安産ジンクスや願掛けで心を落ち着けたいという人もいますよ。 先輩ママたちが試した安産ジンクスの数々をご紹介します。

ジンクス1:スクワットで安産?

「昔の人は和式トイレを使っていたので安産だった」「机と椅子ではなく座卓に座っていたため足腰が強く安産だった」という話を聞いたことはありませんか? 足腰が強い=安産になる!というイメージから、スクワットをするママも多いんです。 ほかにも雑巾がけやトイレ掃除など、腰を下げる動きが良い陣痛につながると信じられているようですね。

ジンクス2:お尻が大きいと安産体型

「安産体型」という言葉がありますね。 赤ちゃんの頭に対してママの骨盤が小さければ、赤ちゃんが産道をうまく通れないことも。 そのため骨盤が大きいことは、安産の条件のひとつと言えそうです。 ただし、骨盤が大きくお尻が大きい場合もあれば、骨盤は小さいけれど脂肪がついていて大きい場合も。 お尻が大きいかどうかではなく、赤ちゃんが通れる広さと形であることが重要なんだそうですよ。

ジンクス3:くるぶしがはっきりしていると安産?

「くるぶしの形がはっきりしている人は安産」というジンクスがあります。 くるぶしと出産は一見関係がないように思えますが、くるぶしを見ると足がむくんでいるかどうかがわかります。

妊娠中はホルモンバランスの影響や血液が薄まった状態になり水分量が増えるためにむくみやすくなります。とくに妊娠後期になると、大きくなった子宮が足の付け根にある血管を圧迫するために、脚のむくみがひどくなります。先輩ママのなかには「脚が象のようにむくんでしまった!」「今までの靴や靴下がきつくて履けない!」という人も。 ある程度のむくみは問題ありませんが、難産や母子ともに危険をともなう妊娠時高血圧症の主な症状のひとつにむくみがあります(他に尿蛋白が出る、高血圧であることが診断材料)。

そのイメージもあり、くるぶしの形が見えないようなむくみは安産を遠ざけると考えられたのではないでしょうか。

ジンクス4:焼肉を食べると陣痛が来る?

数ある安産ジンクスの中でも多くの先輩ママが実践しているのがこのジンクスです。 実際に試した人の中には「まったく予兆がなかったのに焼肉を食べに行ったら次の日に生まれた!」という人も。

「一回食べに行ったけど陣痛が来なかったため、あやかりたくてもう一回行ってみたら生まれた」という猛者(?)もいます。 焼肉と安産の因果関係ははっきりわかりませんが、お肉を食べると元気になりますよね。

体力を消耗するお産の前に焼肉に行くのは理にかなっているのかも知れません。 また、産後はなかなか外食や焼肉にはいけなくなるので「今のうちに」という意味合いもあるのではないでしょうか。

ジンクス5:栄養ドリンクで陣痛が来る?

陣痛を誘発するジンクスがもうひとつ。 「栄養ドリンクを飲むと陣痛が来る!」というものです。 こちらも医学的な根拠はなさそうです。

ビタミンなど栄養成分やクエン酸などの疲労回復物質が入った栄養ドリンクは体力がつくイメージがありますよね。 疲れやすい臨月の妊婦さんが飲んでみたところ、たまたま安産だったためこのようなジンクスが広まったのではないでしょうか。 栄養ドリンクの中にはカフェイン入りのものが多いですよね。

母体の血液を通じお腹の赤ちゃんも摂取することになります。 このジンクスを信じて飲むときは、ノンカフェインのものを選ぶなど、まだ未発達な赤ちゃんの肝臓に配慮しましょう。 ただし、オロナミンCには1本(120ml)あたりに18mgと少量ですが、カフェインが含まれていますので妊娠中は飲み過ぎには気を付けたほうがいいでしょう。

ジンクス6:満月、満潮、台風の日は出産が多い?

満月や満潮時に出産が多くなるというジンクスもまことしやかに噂されていますね。 「満月の日に陣痛が来て、他にも妊婦さんがいて分娩室の順番待ちをした」という人もいます。 しかし医学的な統計を見ても、突出して多いとまでは言えないのだそうです。

満月や満潮には神秘的なイメージを抱く人も多く、命の誕生という同じく神秘の瞬間と結びつけて考えたい人が多いのではないでしょうか。 同じように、台風の日にも出産が多いというジンクスが。 これは低気圧の影響を受けるためではないかと言われてます。

出産に対する不安やストレスも微弱陣痛を引き起こす可能性があります。 台風や低気圧の日には、ふたつある自律神経のうちリラックスしているときに優位になる副交感神経が活発になるんだそうです。 雨の日に眠くなりやすいのはこの副交感神経のせいなんですね。

リラックスすることで、いい陣痛がつきやすくなることからこんなジンクスが生まれたのかも知れません。

ジンクス7:神頼みならぬ、赤ちゃん頼み!

最後にご紹介するジンクスは「赤ちゃんに出てくる日をお願いしておく」「赤ちゃんに安産になるよう願掛けする」というもの。 妊娠24週頃からお腹の中の赤ちゃんにもママの心臓の音や血液が流れる音が聞こえるようになるんだそう。 そして妊娠8ヶ月頃からは、お腹の外の音も聞こえるようになります。

ママの声、パパの声もしっかりと聞き分けているそうですよ。 お腹の中の赤ちゃんへの声かけは、赤ちゃんの脳を刺激するという効果があります。 いわゆる「胎教」というものですね。 赤ちゃんはママの話をよく聞いていて「〇〇日に出てきてねとお願いしたらそのとおりになった!」「はやく会いたいよって語りかけたら安産になった」という体験談を話すママもいますよ。

出産予定日は決まっていても、いつ生まれてくるのかは赤ちゃん次第と言われています。 赤ちゃんに願掛けすることで安産につながるというジンクスが生まれるのも納得ですね。

まとめ

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ネット上には安産ジンクスを試したという書き込みが溢れています。 それだけ多くのママが「早く赤ちゃんに会いたい!」「無事に出産を終えたい!」と思っている事がわかりますね。 医学的な根拠は乏しいのですが、楽しみながら気分転換するくらいの気持ちでジンクスを試してみてもいいですね。

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