先輩ママに聞いた、産院を決めるポイント

人生の一大イベントである「出産」。ママになる人たちは皆、自分にとっても赤ちゃんにとっても『良い出産』がしたいと思っているはず。 それでは『良い出産』とは、どんな出産でしょうか?

人はそれぞれ、自分が思い描く理想の出産があります。
『良い出産』を目指すために必要なことはズバリ、自分に合った産院を選ぶこと。 こちらの記事では、3人産んだ筆者だからこそ伝えたい、『良い出産』をするために産院を決めるポイントをお伝えします。 これからママになる人、初産でどこで産もうか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

どの産院を選べばいいの?

私は3人の子を産んだので、3回の出産を経験しています。私の場合は、3回ともクリニックとよばれる小規模な産院での出産でした。私が通っていたクリニックは、地元でも有名なクリニックで大変人気がありましたが、多胎妊娠やリスクを伴う出産に関しては受け入れていませんでした。このように、この産院で産みたい!と思っても、実際はその産院が自分に合っているか分からないのが現実です。ぜひこの記事を読んで、今一度産院を選ぶ参考にしてください。

産院にはさまざまな種類がある

産院には大きく分けて5種類が存在しています。
それぞれの病院・クリニックには特徴があり、出産のリスクや母体の状態を考慮して選ばなければならない場合があります。 自分に合った産院を選ぶために、それぞれの産院の特徴をみていきましょう。

総合病院

総合病院には、産婦人科だけでなくいくつもの科があるため、持病を持っている人や出産に不安がある方は安心といえます。また、個人病院などに比べると良心的な費用設定をしている産院が多いのが特徴です。総合病院は大きな病院であるため、多くの人が出入りすることが懸念されます。そのため、感染症などの心配をする方も多いかもしれません。総合病院は個室が無い場合があるので、産院を決める際にはしっかり確認しておくと良いでしょう。

大学病院

総合病院と同じく、多くの科を抱えているため、持病や妊娠中の経過で心配がある人、またハイリスク妊娠といわれる妊婦さんには安心感があります。NICU(新生児集中治療室)がある産院も多く、早産のリスクや胎児の状態に不安を感じている方にもおすすめです。総合病院と同じく、多くの人が出入りしている、待ち時間が長い、などのデメリットも。

産婦人科病院

産婦人科病院とは、ベッドの数が20床以上の産婦人科専門病院です。総合病院や大学病院ほどの大きさはありませんが、整った設備を兼ね備えている病院が多いです。個人病院と総合病院の中間といったところでしょうか。個々のサービスに注力し、入院中も妊婦さんに寄り添った対応をしてくれるので、バースプランが決まっている人は相談してみると良いでしょう。その分、総合病院などより費用が高くなる傾向にあります。

個人病院・クリニック

ベッド数20床以下の産婦人科を個人病院・クリニックと呼びます。産婦人科医院よりも小規模であるため、より個人に寄り添ったサービスを展開している産院が多いです。具体的にこういった出産がしたい、と決まっている人にはおすすめの産院といえるでしょう。小規模な産院なので、ハイリスク妊娠には対応できず、転院をすすめられてしまう場合も。料理や産後のケアまで手厚く対応しているので、料金設定もやや高めになっています。

助産院

助産院とは、医師が常駐していない、助産師が開業している産院です。そのため、妊婦検診で対応できない診察内容がある場合には、他の病院に通わなければならないときも。アットホームな雰囲気で、自然な出産を望む妊婦さんにはおすすめです。しかし、助産院では医療行為ができないため、妊婦さんと赤ちゃんの健康状態に問題がないことが大前提です。リスクのある出産の場合は、助産院では出産ができない場合も考えられます。

リスクを考慮して産院を選ぶ

産院によっては、リスクのある母体を受け入れられない場合もあります。『良い出産』のために、自分と赤ちゃんの健康状態に寄り添い、自分に合った産院を選ぶことが大切ですよ。
つぎに、リスクについて詳しくみていきましょう。

多胎妊娠

多胎妊娠では、通常の妊娠、出産よりも合併症を引き起こすリスクが11倍も高くなっています。特に多いのが早産のリスク。早産になると、赤ちゃんが小さく産まれる可能性があるため、NICUなど産まれた赤ちゃんにすぐ対応できる設備が整っている産院を選びましょう。

高齢出産

高齢出産とは、初産婦35歳以上、経産婦40歳以上の妊娠のことをいいます。高齢出産のリスクとして、出産時に母体にかかる負担が大きいことが挙げられます。お母さんの身体に何かあっては大変です。小さな産院やクリニックですと、万が一のときにすぐに対応できる設備が整っていない可能性があります。産院を決める際には、どのくらい設備が充実しているか確認しておくことが必要です。

妊娠高血圧症候群

妊娠中に発症すると危険な病気に、妊娠高血圧症候群があります。ふるくから「妊娠中毒症」とよばれ、妊娠中の代表的な症状と言えます。妊娠高血圧症候群になると、妊娠中の血圧が上昇し、母子共に妊娠・出産のリスクが高まります。妊娠高血圧症候群は、もともと血圧が高くなかった人でも急に発症する場合があるため注意が必要です。もちろん、もともと血圧が高い人はさらに要注意。妊娠高血圧症候群になると、常位胎盤早期剝離や胎児発育不全などのリスクがあるため、発症したら総合病院や大学病院の大きな産院に通うことになる場合もあります。

体重・身長の評価

まず身長が150cm以下の場合、骨盤が小さく、赤ちゃんを産むときに産道にひっかかってしまう可能性があります。さらに、切迫早産のリスクがあがるため、注意が必要です。つぎに注意が必要なのが、体重が極端に重い方。いわゆる肥満とよばれますが、肥満傾向にある母体は妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクがあるため、自分の身体によく耳を傾けて産院を決める必要がありますね。

持病を抱えている

持病を抱えて出産に望む人は、基礎疾患に合った科がある産院を選ぶことが大切です。赤ちゃんを産むときはもちろん、妊娠中に気になる症状があってもすぐに相談できる場所があるのは安心です。また、持病がある方は赤ちゃんの発育が十分にならず、小さく産まれる場合があるので、NICUなど新生児にすぐ対応してくれる設備があるかを年頭に、産院を決める必要があります。

産院を選ぶときにチェックしたい4つのポイント

最後に産院を決めるときにチェックしておきたいポイントを4つにまとめてみました。
大きな病院も、小さな病院も、全ての場所で同じ対応をしているわけではありません。それぞれの産院が、さまざまな特色をもち、ママたちをサポートしています。理想的な『良い出産』をするために、産院を決めるポイントにしてくださいね。

自宅から近い産院を選ぶ

出産時はもちろん、妊娠中も多く通うことになる産院は、自宅から近いことがベストです。妊娠後期になると2週間に1回、臨月になれば毎週通う必要があります。なるべく近い産院であれば、身体が辛くなる臨月でも負担が少なくてすみますよ。出産が早く進んでしまった場合も、自宅からすぐの産院であれば安心ですね。

リスクに対応している産院を選ぶ

先述した通り、自分のリスクに見合った設備のある産院を選びましょう。理想を追い求めても、母子ともに健康でなければ『良い出産』とはいえません。安心感のある産院を選ぶことが『良い出産』の大前提です。

自分がしたい出産方法がある産院を選ぶ

出産方法には多くの種類があります。自然に陣痛がくるのを待って出産する普通分娩や、麻酔を使って痛みを感じなくさせる無痛分娩。さらに、妊婦が主導になって出産の方法を決めるアクティブバースなどがあります。中には水中出産の方法をとっている産院もあるので、自身がどんな風に出産したいかをよく考えて、実施している産院を選びましょう。

料金から選ぶ

個人病院や産婦人科病院など、妊婦さんにより親身になってサービスを提供してくれる産院はどうしても料金が高くなりがち。なかでも、料理やマッサージなど、多くのサービスを売りにしている産院は料金がどんどん高くなります。総合病院などは個人病院に比べると安い料金であることが多いですが、安いからといって対応が悪いなんてことはありません。しっかりママたちに寄り添って診てくれますよ。サービスを重視するか、料金を重視するか、自分がどうしたいか、心の声に耳を傾けましょう。

口コミから選ぶ

多くの人が気にするであろう産院の口コミ。実際に通っていた人、出産した人の口コミは非常に参考になります。実際に人に聞くのも良いですが、ネットで調べても大きな産院などであれば多く口コミが掲載されています。口コミをみて産院を決めるのも良い方法でしょう。

産院の特徴で選ぶ

多くの産院はそれぞれ特徴をもち、さまざまなサービスを提供しています。なかには料理がコースで出てくるなんて産院も。こんな出産がしたい、こんな入院生活をおくりたい、と具体的に決めるとより産院を選ぶ決め手になりますよ。

・個室がある

個人病院や産婦人科病院などは、個室を用意している産院が多いです。出産後は心身ともに疲れ切り、一刻も早く休憩したいところ。大部屋だとゆっくり過ごせない人もいるでしょう。さらに赤ちゃんのお世話も始まるため、回りに気を使わない個室だと、赤ちゃんに集中することができますね。

・料理がおいしい

産後のご褒美として、おいしいお料理がでてくると嬉しくなります。ママたちは普段から自分で炊事をしている方が多いと思いますので、上げ膳据え膳で美味しいい料理が提供されるのは非常に贅沢と感じる方も多いのでは。

・さまざなサービスがある

産後のお土産がたくさんある、入院中にマッサージが受けられるなど、産院によってさまざまなサービスを提供している産院があります。私が出産した産院もマッサージサービスがありましたが、妊娠中から産後まで、マッサージをうけられたのはこれっきりだったので、非常に贅沢な時間となりました。

母子ともに安心、健康、思い出に残る素敵な出産へ

産院を決めるポイントを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
自分に合う産院はみつかりそうですか?

出産は人生の一大イベントです。
私は3人を出産しましたが、それぞれお産の進み方は異なります。どのようにお産がすすんでも、動じないように自身でしっかりシミュレーションしておくことも必要ですよ。 『良い出産』のために、安心できる産院を選ぶ、母子ともに健康で出産できる産院を選ぶ、そして思い出に残る素敵な出産ができる産院を選ぶようにしましょう。