母親学級や両親学級ってどんなことをするの?参加のメリット

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母親学級や両親学級ってどんなことをするの?参加のメリット

「母親学級、両親学級を案内されたけど、何をするのかな?」 「参加した方がいいのか迷っている…」 「ママ友ができるって本当?」

初めての妊娠、出産は、わからないことばかりで不安になる方も多いでしょう。 そんな方にとって、母親学級、両親学級は妊娠、出産、育児について学べる大切な機会です。

この記事では「母親学級、両親学級で学べることや参加するメリットを知りたい」という方のために、ポイントをしぼって、解説します。 母親学級、両親学級は参加する時期が決まっているので、「先に知っていれば良かった…」と後悔のないようにしてくださいね。

母親学級、両親学級とは?違いはあるの?

02.jpg 母親学級と両親学級は、出産を控えた夫婦が、妊娠や出産について学ぶ講座です。 病院や自治体、企業が開催しています。 母親学級、両親学級は似ていますが、違いもあります。 それぞれの内容について、くわしく見てみましょう。

母親学級・両親学級の違い

母親学級と両親学級の違いは次のとおりです。

母親学級は、妊婦さんが対象です。主に妊娠中の身体の変化やケア、出産の流れについて学びます。妊婦さんが妊婦生活を健康に過ごし、出産に備えることが目的です。

両親学級では、妊婦さんとパートナーが、妊娠、出産の経過や赤ちゃんのお世話について一緒に学びます。赤ちゃんの人形を使うなど体験型の講座も多く、一緒に学ぶことで、男性の育児参加を促す目的があります。

母親学級で学べること

母親学級は、つわりが落ち着く妊娠5ヶ月ごろから参加する場合が多いです。 内容は、前期と後期で分かれているのが一般的です。

代表的な内容は、次のとおりです。

前期(妊娠5カ月~6カ月)で学ぶこと ・妊婦の身体の変化と胎児の成長 ・体重コントロール ・妊婦に必要な栄養 ・マイナートラブルへの対処(妊娠線、足のむくみ、腰痛など) ・バースプランについて:妊娠中に出産に関する計画を立てること。出産する場所や希望する出産方法、パートナーや家族の立ち会いなど、出産に関する細かい希望や要望を明確にするために作成します

後期(妊娠7カ月~)で学ぶこと ・お産の経過(お産の兆候、入院のタイミング、入院中の過ごし方) ・入院に必要な準備 ・呼吸法など、出産のときにリラックスする方法 ・乳房ケア:乳房マッサージやブラジャーの選び方など ・胎動チェック法:妊婦が自身のおなかの中で赤ちゃんの動きを確認することで、胎児の健康状態をチェックする方法。 ・出生後の新生児のお世話

前期では、妊娠生活を健康に過ごす方法が多いのに対し、後期では実際のお産に備える内容が中心になっています。

両親学級で学べること

両親学級は、母親とパートナーが妊娠、出産、育児について一緒に学びます。 次のような内容が一般的です。

・お産の経過や入院のタイミング ・男性のお産へのかかわり方 ・赤ちゃんのお世話の方法(抱っこやもく浴、おむつ替えなど)

男性が妊婦ジャケットを装着して負荷を体験したり、実際に人形を用いてお世話を練習したり、リアルに体験してもらう工夫がされていることも多いです。 両親学級をきっかけに、育児について真剣に考え始めたという男性も少なくありません。

母親学級・両親学級はどこで開催される?>

母親学級、両親学級を開催するのは、医療機関(病院)、自治体、企業です。 共通する内容も多いのですが、講座の内容にはそれぞれで特徴があります。

医療機関	自治体	企業

対象 病院でお産する妊婦、パートナー 自治体に居住する妊婦、パートナー すべての妊婦、パートナー 特徴 ・身体のケアやお産の経過など医療的な面を詳しく学べる ・専門職に相談できる ・全般的な内容を学ぶ ・1-2回と回数は少なめ ・定員が多いことがある ・企業の特徴を生かした内容が多い 例: 写真スタジオ →マタニティフォト体験 ベビー用品メーカー →育児用品の体験 ・オンライン対応の講座が多い

費用 ・無料のことが多い ・無料のことが多い ・有料の場合もある

初めて受講するなら、基本的なことを学べるので、医療機関での受講がおすすめです。

里帰り出産を予定されている方は、出産する医療機関での受講が難しい場合もあるでしょう。その場合はお住いの自治体の講座に参加するとよいですね。

「ベビー用品を試したい」「マタニティフォトを取りたい」など目的がはっきりしている方は、企業の講座を探してみると目的にあった講座が見つかりやすいです。  

母親学級・両親学級の申し込み方法

母親学級、両親学級では、事前の申し込みが必要です。 申し込み方法はそれぞれの講座で異なりますので、確認してみましょう。

医療機関での講座を探している場合は、ホームページを確認したり、妊婦検診の際に尋ねてみたりするとよいでしょう。 自治体での講座は、ホームページや自治体の広報誌に案内が載っています。 企業の講座は、ホームページに掲載されていることがほとんどです。

母親学級、両親学級を受ける5つのメリット

03.jpg 母親学級、両親学級を受けるメリットは次の5つです。 

  1. 妊娠、出産、育児に必要な知識を学べる
  2. パートナーが育児参加しやすくなる
  3. 同じ時期に出産するママ友ができる
  4. 赤ちゃんのお世話や育児グッズを体験できる
  5. 専門職に直接相談ができる

それぞれ、くわしく解説します。

1.妊娠、出産、育児に必要な知識を学べる

母親学級、両親学級では、出産に備えるために必要な知識を学べます。

妊娠生活では、体重が増える、手足がむくむなどさまざまなトラブルが起こります。 事前にわかっていると、マッサージや食生活の工夫で予防しやすくなります。 妊婦生活は身体に負担がかかる時期です。乗り切っていくためには、知識をつけることが、とても重要です。

また初めてのお産では、わからないことばかりで心配になる方もいるかもしれません。 お産の流れを学んでいると、具体的な出産や入院生活のイメージを持ちやすいです。 下着や衣類など、入院に必要なものも準備もしておくと、慌てずにすみますね。  

2.パートナーが育児参加しやすくなる

両親学級への参加を通して「自分もパパになると実感できた」「パートナーが手伝ってくれるようになった」という声は多いです。

女性は妊娠すると身体が変化していくのに対し、男性はきっかけがないと、赤ちゃんが生まれる実感を持ちにくいもの。 講座で妊婦ジャケットを着用することで妊婦の大変さを実感したり、人形で赤ちゃんのお世話を学んだりすることで、出産後の生活イメージを具体的に持てるようになります。  

3.同じ時期に出産するママ友ができる

妊婦学級、両親学級では、同時期に赤ちゃんを迎える妊婦さんや夫婦が集まるので、ママ友を作るチャンスです。

出産は人生の一大事で、不安に感じて当たり前です。 特に妊婦さんは体調の変化など、当事者でなければわからない苦労がありますよね。 妊娠中からママ友ができると、これから赤ちゃんを迎えるという同じ立場で、悩みを相談したり、苦労を共感しあったりできますよ。

同じ月齢の赤ちゃんがいると、産後にもメリットがあります。ママ友同士で赤ちゃんを遊ばせられるので、産後の気分転換につながりますよ。

~妊娠中にママ友を上手につくるコツ~ ・体調優先、焦らない:妊娠中は何よりも体調が1番大事です。ママ友ができたらラッキーくらいの気持ちで気楽に考えましょう。 ・お互いの妊娠や育児に対する価値観を認める:理想のお産や育児の考え方は人それぞれです。ママ友とあまりに価値観が離れていたら、距離を置くのも1つの方法です。 ・妊婦さん向けのイベントに一緒にママ友と参加する:育児グッズ体験会など妊婦さん向けのイベントにママ友を誘っていくと、一緒に楽しめます。

4.赤ちゃんのお世話や育児グッズを体験できる

母親学級や両親学級では、沐浴やオムツ替え、だっこなど赤ちゃんをお世話する方法を、学びます。 動画や写真では実際のところがわかりにくいので、体験できるのは貴重です。

また講座によっては、オムツや哺乳瓶、ベビーカーなど、実際の育児グッズにも触れられます。産後は赤ちゃんのお世話にかかりっきりになってしまうので、妊娠中に必要な道具をそろえておくと安心です。

育児グッズは「妊娠するまで、まったく知らなかった」という方が大半です。 ネット上や写真で見るだけでは、道具の選び方や使い方がわかりませんよね。 実際に触れてみるとよくわかりますよ。  

5.専門職に直接相談ができる

母親学級、両親学級では、助産師など専門職が講師になります。 特に医療機関では、講座の内容により小児科医、栄養士、歯科医師から直接話を聞けます。

講座の後に相談時間が設けられている場合もあります。 妊娠中のトラブルや出産の不安について、直接専門家に相談できるのは心強いですね。  

母親学級、両親学級にデメリットはあるの?

04.jpg たくさんのメリットがある母親学級、両親学級ですが、参加するデメリットはあるのでしょうか?

1.ほかの人と自分を比べてしまう

「他の人みたいに、栄養に気をつけていない…」「赤ちゃんに胎教をしてあげていない」と人によっては、他のママ友と自分を比較して、落ち込んでしまうことがあります。

しかし人それぞれ、仕事や生活の事情は違います。 母親学級や両親学級に参加しよう!と考えている時点で、赤ちゃんのことをしっかり考えられています。自信をもってくださいね。

一見立派に見えるママ友も、よく話をするとそれぞれの悩みを抱えており「みんな同じ苦労をしているんだ」「自分だけじゃないんだ」と感じるかもしれません。

2.仕事で平日参加できない

母親学級、両親学級は平日に開催されることが多いので「仕事で休みがとれず、参加できない」とお悩みの方もいるでしょう。

そのような方はオンライン講座を探してみましょう。 オンライン講座はベビー用品メーカーのホームページやYouTubeで、探すことができます。

オンライン講座は時間を気にせず受講できるのがメリットです。 一方赤ちゃんのお世話やベビー用品については、オンライン講座ではわかりにくい部分もあります。特に男性の育児参加を促すには、実感しやすい体験型の講座がいいでしょう。

対面型の講座では、同じ時期に出産を迎えるママ友と出会えるメリットもあるので、都合がつく方はオンラインと対面型を併用するのがおすすめですよ。

まとめ

05.jpg 母親学級や両親学級の基礎知識とメリットについて、お伝えしてきました。

母親学級や両親学級は妊娠や出産について学べるだけでなく、パートナーと協力するきっかけになる、ママ友と出会える、などたくさんのメリットがあります。

この記事が、あなたが「参加してみよう!」と思えるきっかけになれば嬉しいです。

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