妊娠線っていつ、どうしてできるの?原因や予防・ケア方法を解説!

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妊娠線っていつ、どうしてできるの?原因や予防・ケア方法を解説!

妊娠は排卵、受精という過程を経て子宮内膜に受精卵が着床して成長することをいいます。妊娠するということはとても奇跡で嬉しいことです。

しかし、妊娠は良いことばかりではありません。つわりやお腹の張り、妊娠線など様々な悩みがあります。今回は妊娠線についての原因や予防・ケア方法について紹介していきたいと思います。

妊娠線とは?

05.jpg そもそも、妊娠線とはなんでしょうか?

妊娠線とは、妊娠に伴う急激な体型の変化によってお腹が大きくなり、皮膚上に現れるひび割れのことです。 皮膚が引っ張られるため表皮の下の真皮が裂けてしまい、この様なひび割れができます。 大きくなったお腹の下の方に、シマシマの模様がいくつもできる線が代表的な妊娠線です。 全くできない人もいれば1本だけできる人、数十本以上できる人もいて、人それぞれです。

妊娠線っていつできる?

妊婦に悩みは様々ですが、その中でも多いのが妊娠線です。

そんな妊娠線ですがいつからできるのでしょうか。 妊娠線ができる時期は個人差がありますが、お腹が目立ち始める妊娠中期(6ヶ月)〜後期(8ヶ月)が多いです。 妊娠線の出始めは軽いかゆみなどを生じ、妊娠線の色は赤紫やピンク色をしています。皮膚の下の毛細血管が透けて見えるためこのような色になります。 それ以降は色素沈着が生じて黒くなり、産後6ヶ月くらいで徐々に白くなって目立たなくなります。 また、妊娠線は一度できると、皮膚が裂けてしまうので完全に元に戻ることはありませんが、産後のアフターケアでできる限り薄くすることは可能です。 もし、どうしても一度できてしまった妊娠線が気になる方は美容皮膚などでダーマローラーやレーザーで治療して消す方法があります。

妊娠線ができる場所

妊娠線はお腹にできるのが代表的ですが、実はお腹だけじゃありません! 妊娠につれて大きくなるバストや太もも、二の腕、脇の下、おしりにも妊娠線がでます。 バストは胸の外側や胸の下にできたりと人それぞれです。 お尻と太ももも人それぞれで、太ももの付け根にできたり、内側や裏側にできる場合もあります。 太ももやお尻はもともと脂肪がつきやすく肉割れが起きやすいと言われています。 二の腕や脇の下にできる人もいるので、脂肪がつきやすいところに妊娠線はできます。

妊娠線はなぜできる?〜予防とケア方法〜

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妊娠線ができる原因

妊娠線は約5〜6割以上の方にできるといわれており、2人目以降は約8割の方が妊娠線ができているそうです。ではなぜ妊娠線ができるのでしょうか。

お腹が大きくなると、皮膚の表面もお腹の大きさに合わせて伸びていきます。その下にある真皮と皮下組織は伸びにくく、柔軟性が低いため表面の伸びに追いつけないと伸びてしまい、皮膚が裂けて妊娠線ができてしまいます。 妊娠するとホルモンバランスが変化するので、ホルモンバランスの変化によっても妊娠線はできます。 妊娠中はステロイド(糖質コルチコイド)というホルモンの分泌量が増えます。 ステロイドの分泌量が増えると、コラーゲンを作り出す細胞の増殖が抑えられ、皮膚が乾燥してしまい柔軟性が低下して妊娠線ができてしまいます。 また、妊娠中に必要以上に太りすぎるのも脂肪がついてしまい、肉割れの原因になります。

妊娠線ができやすい人

妊娠するとだれでも妊娠線はできる可能性がありますが、そのなかでもできやすい人はどのような人なのでしょうか。

・経産婦 初産の人に比べて経産婦の方は、一度出産を経験していると子宮や皮膚が伸びやすくなっており、お腹が大きくなるスピードも早いです。そのため妊娠線ができやすい傾向にあります。

・多胎妊娠 双子を妊娠している方は、単胎妊娠よりも子宮が大きくなり皮膚が引き延ばされるので、妊娠線ができやすくなっています。

・高齢出産 加齢で皮膚の柔軟性が悪いと、伸びが悪く妊娠線ができます。

・乾燥肌の人 妊娠線は皮膚の柔軟性が悪く、潤いが足りないため肉割れを起こしてしまいます。 そのため、乾燥肌の方は潤いが足りず妊娠線が発生しやすくなります。

・小柄、痩せている人 妊婦さんの体が小柄だったり、痩せていたりするともともと小さかったお腹の皮膚が急に引き伸ばされ妊娠線ができてしまいます。

予防方法

02.jpg 妊娠線は5割〜6割の方がなるほど妊婦にはつきものです。 ただ、妊娠している全ての女性にできるわけではありません! では、どのようにすれば妊娠線はできないのでしょうか。詳しく見ていきます。

体重管理をしっかりする

妊娠線は妊娠中に太りすぎることによって脂肪がつき、急激な体型の変化についていけずに皮膚が伸びて肉割れが起こる場合があります。 そのため、体重が増えすぎないように管理をすることが大切です。具体的にどのような方法か見ていきましょう。

運動をする

妊娠中でも、軽めの有酸素運動や筋トレはできます。 有酸素運動だとウォーキング、軽いスイミング、エアロバイク、ヨガなどあまり体に負担がかからない軽めの運動がおすすめです。 ウォーキングはお散歩程度で公園や家の周りを歩いたり、ヨガはお家で動画を見ながら手軽にできるのでオススメです。 筋トレは主にストレッチなどがおすすめです。腹筋や腕立てなどはお腹に負担がかかってしまうので、筋肉をつける目的とした筋トレは辞めましょう。

体を動かすことによって運動不足が解消され、血液の循環が良くなりむくみや腰痛も解消され、体重増加防止にもなります。 運動をするとメリットばかりなので、適度に軽い運動をしたり、ストレッチをしたりして体重増加を防ぎましょう。

食生活の見直し

妊娠するとつわりという言葉をよく聞くと思います。つわりにはいろいろな種類があり、その中でも多いのが、吐きつわりや、食べづわり、においづわりなどがあります。 吐きつわりはとにかく食べ物が食べられなくなり、気持ち悪くて吐いてしまいます。吐きつわりは妊娠初期に起こることが多く、安定期に入ると落ち着いてきます。

最初は吐きつわりで食べ物が食べられなくなり体重は減りますが、安定期に入ると落ち着いてきて食べ物が食べられるようになり、今まで食べられなかった反動で食べすぎてしまうことがあります。 食べづわりは、空腹時に胃がムカムカし空腹を和らげようとお腹が空くたびに、食べ物を口に運んでしまいます。 お腹が空くたびに食べ物を口にするので体重が増えてしまい、体重が増えすぎると脂肪がついてお腹が伸び、妊娠線ができてしまいます。 つわりできついかもしれませんが、妊娠線ができないようにするためにも間食をしすぎないように心がけたり、食べづわりの場合はカロリーの高いものはあまり食べずにヘルシーなものを食べたりするなど、いろいろ工夫をしながら体重が増えすぎないようにしましょう。

ガードルや腹帯をつける

マタニティ用のガードルや腹帯は、大きいお腹を支えてくれるのでお腹の皮膚に負担がかかりにくくなり妊娠線の予防にもなります。

保湿クリームを塗る

皮膚が乾燥すると肌の柔軟性が悪くなり、真皮が裂けてしまうことから妊娠線はできてしまうので、肌の潤いを保つ保湿が最も大切です! そのため、保湿成分が含まれているクリームを選びましょう。また、妊娠中はホルモンバランスの影響で肌が敏感になる場合があります。保湿クリームの中には低刺激のものや敏感肌用もあるので、自分に合ったクリームを選ぶようにしましょう。 妊娠線はお腹だけにできるわけではないので、バストや脇の下、お尻や太ももなど、できやすいところにも保湿クリームを塗ると良いです。

クリームとオイルはどっちが良い?

妊娠線予防には保湿が大事ですが、保湿にはクリームとオイルがあります。 今では沢山のクリームやオイルがありますが、どちらの方が効果があるのでしょうか。

クリームはサラッとしていてベタベタせずに、付け心地が良いです。しかし、保湿力はオイルと比べて少ないため、特に乾燥しがちな冬はクリームを何回か塗り直す必要があります。

オイルは保湿力はかなり高く、乾燥からしっかりと守ってくれます。しかし、ベタベタするのでベトベト感が嫌な方は付け心地が悪い可能性があります。 クリームとオイルはそれぞれメリットとデメリットがあります。その人の好みによって分かれるので、自分に合った保湿クリームを選びましょう。 また、朝はさっぱりとしたクリーム、夜は保湿効果が高いオイルなど、気分に合わせて使い分けるのも良いですね。

妊娠線のケアはいつから?〜ケアの時期と回数〜

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妊娠線ケアの時期

妊娠線のケアは安定期に入った頃の5ヶ月から始める方が多いですが、お腹が大きくなる前の妊娠初期から始めるのが理想です。妊娠初期から徹底的に妊娠線のケアをしておくと、妊娠線ができたかったとの声が多かったので、妊娠初期から保湿を始めるのが良いです。

1日何回が理想?

朝晩の2回が理想的です! 特に冬やお風呂上りは肌が乾燥しがちなので、朝と晩しっかりと保湿をしましょう。 朝晩ケアを行うのが面倒だったり、夏場はそこまで乾燥しないので1回のケアでたっぷりと保湿効果の高いオイルなどを使えば1回で済み、妊娠線のケアが負担にならなくなります。

妊娠線はどうやってできる?〜予防やケア方法のまとめ〜

01.jpg 妊娠線の原因や予防、ケア方法について紹介しました。

予防としては、必要以上に体重が増えすぎないようにすること、保湿クリームを塗ることです。体重増加防止として、食生活の見直しをしたり適度に運動したりしましょう。 また、皮膚が乾燥しないようにしっかりと保湿クリームを塗って妊娠線を予防しましょう。 妊娠線はしっかりとケアを行うことで防げることができます。 しかし、どんなにケアをしていてもで妊娠線ができる場合があるので、絶対に妊娠線ができないというわけではありません。 もしできてしまっても、日々のアフターケアで目立たなくすることもできます。 できるだけ妊娠線ができないように、妊娠線の予防はお腹が大きくなる前の妊娠初期から始めるようにしましょう。

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