つわりが終わり、安定期に突入!何してもいい?胎児の状態は?【妊娠中期】

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つわりが終わり、安定期に突入!何してもいい?胎児の状態は?【妊娠中期】

妊娠中の中でも安定期は長いつわりからも解放され、心身ともに落ち着いて過ごすことのできる時期になるという方が多い時期です。 

今回は、妊娠中のこの時期におすすめの過ごし方やどういった点に気を付けながら過ごすべきかについてお話していきます。

体調最優先とはなりますが、妊娠中充実したマタニティライフを過ごす際にぜひ参考にしてみてください。

つわりが落ち着くのはいつ頃

01.jpg つわりは、主に妊娠5週~16週くらいの妊娠初期に起こる吐き気や嘔吐などの症状のことです。妊娠中の体調不良の中でもかなりつらいものの一つだといえます。 つわりはなぜ起こるのかについては、まだわかっておらずまたその症状や時期に関しても人それぞれであるため、一口につわりの辛さというものを語ることはできません。

つわりの症状

つわりの症状は、先にお伝えしたとおり吐き気や嘔吐といったものが多く挙げられますが、その他にも眠気やだるさ、頭痛などの不快症状が出る場合もあります。 また、匂いに敏感になり炊きあがったお米のにおいに気持ち悪くなったり、無性に揚げ物が食べたくなる偏食傾向が強くなるということも多くあります。

吐き気に関しては、食べ物を口にすることができないようなものから、逆に食べづわりといって常に何かを口にしていなければ気持ち悪くなるという症状もあります。 こうして挙げていくと、本当につわりの症状は多岐に渡るということがおわかりいただけるのではないでしょうか・

つわりのピーク

つわりは、妊娠5週目くらいから始まり7~9週目くらいにピークを迎えるという方が多いです。この時期はまだおなかの大きさも目立たず、周りからは妊娠中であることがわかりにくいため、体調不良を理解してもらうことの難しさを感じるという方もいらっしゃると思います。

とはいえ、つわりの症状は十人十色であり、人によっては入院が必要となるほど重症化する場合もあるため、つらい時や体調がすぐれないときには、無理をせずに自分の体を大切にして過ごしましょう。

妊娠中は体調を最優先で動くことを心がけましょう。

安定期とは?

02.jpg 安定期とは、妊娠中の中でも妊娠5ヶ月となる妊娠16週目からの時期を指すものですが、医療用語ではありません。 安定期と呼ばれるゆえんは、この時期に胎盤が完成し流産のリスクが減少すること、そしてつわりの症状が落ち着く時期となり母体も赤ちゃんも安定した状態になるためです。

とはいえ、安定期に入ったからと言って完全に流産のリスクがなくなることはなく、人によってはまだまだつわりの症状と闘っているという場合もあります。 妊娠中は、常に何らかのリスクがあり、完全に安心だという時期はありません。どんな時においても、無理をせずに体調を第一に考えて行動することが必要とされます。

安定期の胎児の状態

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 続いては、安定期の胎児はどのような状態にあるのかについて見ていきましょう。

胎児の様子

安定期には、胎盤が完成し骨や筋肉が発達していきます。また、聴覚器官の発達が進んだり、記憶する能力がついてきたりと、様々な成長が著しくなってくる時期です。 早い場合には、胎動を感じるということも出てきます。また、タイミングが良ければ性別を確認することもできます。

大きさ

安定期に入った妊娠16週目の胎児の大きさは、身長は16~20センチ、体重は120~150グラム程度とされていますが、赤ちゃんによって成長のスピードはさまざまであるため、ここに当てはまらないからと言って不安視する必要はありません。

しっかりと定期健診で医師の診察を受け、問題がなければ大丈夫です。何か不安なことや、相談があれば健診の際に聞いてみて、不安を解消していくのも大切です。

安定期に気を付けたいポイント

03.jpg 続いては、安定期に入り妊娠中でも体が動かしやすくなった時期だからこそ、気を付けたいポイントについてまとめました。

無理をしない

安定期に入ると、それまでの体調不良から解放され、今しかできないことがしたい!と張り切って、旅行の計画を立てたり、活動の幅を広げるという方も多いかと思います。 しかしながら、先にもお伝えした通り妊娠中には安心の時期というものは本来ありません。安定期であっても同様です。

あまり無理をしすぎると、たとえ安定期であっても母体にも赤ちゃんにも大きな負担となってしまいます。 妊娠中は妊娠前とは違う体であることをしっかりと認識したうえで、体調優先で活動を徐々に広げていくということが必要です。 もし、おなかが張るような場合には、横になり体調が落ち着くまで休むなど、こまめに休息を取りながら無理のないように過ごしましょう。

食べ過ぎに気を付ける

これまでつわりのせいで、ほとんどものを口にできなかったという人は、特にその辛さから解放されてつい食べ過ぎてしまうということもあるかもしれません。 安定期に体重が急に増加するという場合も多いです。

しかしながら、妊娠中一気に体重が増加してしまうと、妊娠高血圧症や妊娠糖尿病を引き起こしてしまう原因になります。 体重管理に関しては元の体重や病院によって異なりますが、医師のアドバイスのもとでしっかりと行っていくのがよいでしょう。

体調不良等があれば、薬を処方してもらう

妊娠中の薬の服用は、胎児の発育に影響を及ぼす可能性があります。 ちょっとした風邪症状だからと言って市販薬を服用するのではなく、必ず何か体調不良等があった場合には医師に相談して、必要に応じて薬を処方してもらいましょう。

体を冷やさない

妊娠中は血行不良により体が冷えやすくなります。 特に下半身の冷えはおなかの張りにもつながるために、出来るだけ体を冷やさないようにすることを心がけましょう。 下半身の冷えには、ハイソックスや腹巻といったアイテムがおすすめです。

飲酒・喫煙は絶対しない

飲酒及び喫煙は、胎児の発育に悪影響を及ぼしたり、早産の恐れなどがあります。 妊娠が分かった時点で辞めるものですが、安定期に入ってももちろんのこと出産が終わるまでの妊娠中はずっと続けなければなりません。

安定期におすすめの過ごし方

05.jpg 続いては、安定期におすすめの過ごし方についてご紹介していきます。

バランスの取れた食生活を心がける

つわりが続く妊娠初期の時期は、吐き気との戦いでとりあえず食べられるものを選んだり、偏食傾向に寄り決まったものばかり食べていてなかなか栄養バランスにまで気を遣えていなかったという方も多いでしょう。 安定期に入り、そのような症状が落ち着いてきたのならば、次は栄養バランスを考えた食事を積極的にとる必要があります。 妊娠中は、カルシウム、鉄分、葉酸、食物繊維といった栄養素が大切になります。 たとえば、ホウレン草や小松菜はカルシウムや鉄が多く含まれていたり、ブロッコリーやイチゴには葉酸が多く含まれているなど摂取する食材の栄養素を意識してメニューを考えるというのも重要になってきます。 出来るだけ食事でおぎなうのが理想ですが、難しい場合には、サプリなどで補うのも一つの方法です。なお、サプリの服用をする場合にも薬と同様に、事前に医師に確認しましょう。

無理のない運動をおこなう

妊娠中は、負担が大きすぎないウォーキングやヨガなどといった有酸素運動がおすすめです。安定期は、比較的体調がよい時期ですので、積極的に運動も取り入れていきましょう。

マタニティヨガと言って妊娠中の方向けの動きやポーズで無理なくおこなうものなどもありますので、気になる方はぜひ一度ネット等で検索してみることをおすすめします。

また、保健所や妊婦検診を実施している施設で行われている場合もありますので、そちらで確認するのも良いでしょう。 教室に通うメリットとしては、同じように出産を控える人たちとの交流の場にもなり、楽しみながら運動をすることができるという点です。

一方、教室に通うのが億劫という方の場合には、YouTubeなどでもさまざまな運動動画が挙がっていますのでこちらでお気に入りのものを見つけるというのもおすすめです。 妊娠中であっても、いつでも手軽に自分のペースで始められるというメリットがあります。

両親学級に参加する

自治体や産院による両親学級は、出産を迎えるまでどのように過ごすべきか、また赤ちゃんのお世話の仕方などについて学ぶことができます。 両親学級の中では、妊婦ジャケットを父親がつけて実際にどのくらい体に負担がかかるのかを体験することなどもできます。 妊娠中は、母親はおなかが大きくなっていく毎日で、母になるという自覚が徐々に身についてくるものですが、父親の場合にはいざ出産があるまでは、なかなか難しいものかもしれません。両親学級に2人で参加することで、出産に対する父母の認識を近づけるきっかけにもなるでしょう。

旅行に出かける

妊娠中の旅行であれば、安定期の5~7ヶ月くらいがおすすめです。 妊娠中は血液量が増加するため、飛行機移動の場合にはエコノミー症候群に気を付けなければなりません。 あまり長時間のフライトを選ばないということや、乗っている間は足の位置を高くしたり、水分をこまめにとるなどの対策が必要になります。 車移動の場合にも、こまめに休憩を取るなどして、体の負担をできるだけ減らしましょう。 また、安定期であっても妊娠中は常に、何があるかわかりません。旅行先で何かあったときの場合に、母子健康手帳および健康保険証は必ず持参しましょう。

まとめ

06.jpg 以上、妊娠中の安定期の過ごし方や気を付けるべきポイントをご紹介してきましたがいかがでしょうか?

10ヶ月にわたる長い妊娠中、出来るだけ快適に楽しく過ごしたいものです。特に、体調面でも動きやすい安定期には体調を最優先にしながらではありますが、出産前に今しかできないことに積極的に取り組んでいき、充実したマタニティライフを送りましょう。

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