出産前に旅行に行きたい!でも妊娠中は温泉に入っても大丈夫?効果と注意点は?

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出産前に旅行に行きたい!でも妊娠中は温泉に入っても大丈夫?効果と注意点は?

出産を控えている時期は、今しかできないことを色々しておきたいと思うものです。

今しかできないことの一つとして、旅行で温泉に行ってゆっくり浸かるということを挙げる方もいらっしゃるのではないでしょうか? とはいえ、妊婦の時期には温泉は控えたほうがよいのかも?と不安や疑問を抱える人もいらっしゃるでしょう。

今回は、出産前に旅行に行くときに気を付けるべきポイントや温泉に入ってもよいのかどうかなどについてのお話をしていきます。 ぜひ参考にしてみてください。

妊娠中はどの時期に旅行に行くべき?

02.jpg 一口に妊娠中といっても、妊娠初期から後期までの期間は幅広いものです。一般的には、妊娠初期の2~4ヶ月はつわりなどによって体調不良になる人が多いため、あまり無理をしないようにします。

旅行に関しては、安定期と呼ばれる妊娠5~7ヶ月に行くことが多くなりますが、人それぞれ妊娠期の体調は異なりますので、自分の体と相談しながら行くことや時期を決めると良いでしょう。

妊娠後期の8~10ヶ月の期間に関しては、おなかが大きくなり体の負担も大きくなります。特に10ヶ月に入ってからはいつ出産の時がくるかわからない時期です。

旅行先で入院などとなっては大変ですので、この時期は旅行は避けるべきです。なお、旅行先や期間に関しては、定期健診等で医師に相談の上検討するのがおすすめです。

妊娠中の旅行先の選び方

01.jpg 次に、妊娠中に旅行に行く場合に、旅行先の選び方をご紹介します。

飛行機を利用する場合

飛行機の利用を考えている場合には、基本的には出産直前でなければ問題ありません。 しかしながら、妊娠中は血液が固まりやすく、エコノミー症候群になりやすいというリスクがあります。 長時間の搭乗の場合には、定期的に体を動かしたり水分をこまめにとるなどの対策を取って過ごしましょう。

海外旅行は極力避ける

子供が生まれ、小さいうちは海外旅行に行くのはなかなかハードルが高いものとなり、今のうちにと考える方もいるかもしれません。 しかしながら、海外旅行に関してはむしろ妊娠中の方がハードルが高いといっても過言ではないでしょう。

というのも、旅先で何かあったときに病院にかかるといっても保険が使えずに医療費が高額になってしまったり、体調不良であっても言葉が通じずに意思疎通ができないといった問題が出てくるからです。 様々なリスクを考慮し、妊娠が分かった時点でしばらくは海外旅行は諦める方が無難だといえます。

混雑を避ける

夏休み期間やゴールデンウィーク、連休など混雑が予想される時期や、場所はできるだけ避けたほうが安心です。

妊娠中は普段よりも疲れやすくなっていますし、また頻尿になりやすいため人込みに巻き込まれると普段以上に大きな負担がかかります。 心身ともにリフレッシュできるような旅行を計画するのがおすすめです。

いざというときにはキャンセルする覚悟を

妊娠中の体調は日々変わっていきます。 それまで元気に過ごしていても、直前で体調がいまいちになってしまうことも十分あり得ます。 そんな時には、無理をせずにキャンセルするという覚悟をもって計画を立てる必要があります。

妊娠中の旅行はとにかく無理をせずに、体調第一で進めていくことが必要とされます。 母体及びおなかの中の赤ちゃんの負担にならないような旅行にしましょう。

妊娠中に温泉に入ることは良くない?

06.jpg 続いては、妊娠中の旅行先に温泉を選ぶ場合のお話です。 妊娠中は疲れやすかったり体への負担が大きいために、ゆっくりと体をいたわるような旅行を希望し、温泉を選ぶという方も多いのではないでしょうか。 そもそも妊娠中に温泉に入ることに関しては、昔は、妊娠中の温泉は戦後に作られた温泉法という法律で、悪い影響を及ぼすとされ禁忌されていました。 しかしながら、2014年の改正でそれには医学的根拠がないとされ現在は削除されています。 すなわち、妊娠中に温泉に入ることに関しては問題ないとされているため、旅行先として温泉を選択するのも良いでしょう。

妊娠中の温泉で気を付けるべきポイント

05.jpg 妊娠中の温泉自体には問題はありませんが、妊娠中ならではの気を付けるべきポイントに関してはいくつかありますので、理解しておきましょう。

転倒に気を付ける

温泉の床は、滑りやすくなっていることが多いため普段から気を付けることが必要ですが、特に妊婦でおなかが大きい状況では注意が必要です。 手すりを利用したり、ゆっくり歩くなどして足元には十分注意しましょう。

長風呂を避ける

妊娠中は血液量の増加により、通常時よりものぼせやすい体質になっています。 特に熱いお湯に長時間浸かることは、体に大きな負担がかかってしまいますので、避けましょう。熱いお湯の場合には入浴時間は短時間にすること、もしくは半身浴やぬるめのお湯に浸かることを意識します。

満腹・空腹時に入浴しない

満腹時の入浴は、胃腸の働きが鈍くなり消化不良になってしまう可能性があります。 逆に空腹時に関しては、貧血を引き起こす可能性がありますので同様に避けるようにします。 満腹の際には、少し体調が落ち着いてから入浴するなど、体調を見極めたうえでの入浴が大切です。

1人で入浴しない

可能であれば、1人での入浴は避け、何かあったときに安心な状態で入ることをおすすめします。 もし、一緒に入る人がいない場合には、特に温泉に誰もいないような早朝や深夜の時間帯は避けたほうが良いでしょう。

感染症のリスク

妊娠中は通常時に比べて、免疫が抑制されており感染症のリスクが高まります。 しかしながら、温泉入浴による感染症は証明されておらず考えにくいものとされています。 衛生管理がしっかりされている温泉施設を選ぶほか、上がり湯を利用したり洗い場の桶や椅子を洗い流すなどして利用するなどの対策を取っておけばより安心です。

妊娠時の温泉の効果

05.jpg 妊娠中の温泉は、気を付けるべきポイントはあるものの、メリットもさまざまに挙げられます。

リラックス&リフレッシュできる

妊娠中は体の変化やこれから控える出産に伴い気持ちが不安定になることも多いでしょう。 そんな時に、温泉にゆっくり浸かり日常生活から離れることは、気分転換に繋がります。 温泉旅行は1泊2日から楽しめる手軽さも魅力であるため、気持ちが晴れなかったり今しかできないことを手軽に楽しみたいという方にもってこいのリフレッシュ方法だといえます。

腰痛に効果的

おなかが大きくなっていくにつれ、腰への負担も大きくなってくるものです。 温泉には腰痛改善効果もあるため、体の負担を軽減させることも期待できます。

冷え性改善が期待できる

妊娠中は、ホルモンバランスの変化に伴い冷え性やむくみを引き起こすことがあります。 暖かい温泉に浸かることで、こういったトラブルを改善する効果が期待できます。

旅行に持っていくべきもの

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妊娠中の旅行で持っていくべきもの、持っていくと便利なものをいくつかご紹介していきます。

母子健康手帳・健康保険証

この2つは妊娠中の旅行には欠かせないアイテムです。 旅行先で体調不良等があり病院を受診するということになった場合に必要となります。 母子健康手帳には、緊急連絡先等記入すべき項目がありますので、必ず受け取った際に必要事項の記入をおこなっておきましょう。

マタニティーマーク

公共の交通機関を利用しての移動などの際には、マタニティーマークを付けていることで、優先席の着席がしやすくなったり利用しやすさが増します。 特にまだあまりおなかが目立たない時期は、周りからの理解が得られにくいということもありますので、マタニティーマークが活躍します。

ナプキン

旅行中は基本的に、何かあったときに対応できるように準備しておくことが大切です。その一つとして、出血や破水などがあったときにすぐに対応できるように、ナプキンは数枚持っておくと安心です。

防寒グッズ

寒い冬の時期はヒートテックや厚手の靴下などでしっかりと体を冷やさないような防寒対策が必要です。 また、夏でも室内で冷房が効いている施設などでは、寒さを感じることがあります。 カーディガンなどの羽織やスカーフなどの首元に巻くものなどを用意しておくことで、旅先でも快適に過ごすことができます。

処方薬

妊娠期は、市販薬はできるだけ避けたいものであるため、処方薬が出ている場合には、かならず持っていきましょう。 体調に不安がある場合などには、事前に医師に相談の上処方してもらうようにしましょう。

保湿クリーム

妊娠中は普段よりも乾燥しやすく、特に温泉から上がった後などには保湿が必要となりますので、保湿クリームを持参しましょう。 温泉施設に置いてあるものなどもありますが、妊娠中は肌が敏感になることが多いため、普段から使用しているものを使うことをおすすめします。

まとめ

03.jpg 以上、妊娠中に旅行に行く場合におすすめの時期や気を付けるべきポイントなどについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか? 妊娠期間はつわりによる体調不良や心身の変化や出産への不安などを感じやすいものです。 体調を優先させながらではありますが、少しでも前向きにマタニティー生活を楽しみながら過ごすことは、ママにとっても赤ちゃんにとっても良いことです。 その選択肢の一つとして今回お伝えした温泉旅行はいかがでしょうか? マタニティー旅行で押さえておきたいポイントをしっかりと把握し対策のうえ、万全の体調であれば心身のリフレッシュや思い出作りに最適です。

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