妊婦さん必見!妊娠から出産までのスケジュール【初期・中期・後期】

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妊婦さん必見!妊娠から出産までのスケジュール【初期・中期・後期】

妊娠は心も体も大きく変化していく時期です。今回は妊娠から出産のスケジュールを詳しく解説します。わが子の誕生を楽しみにする半面、妊娠・出産に対する不安も多く、身体や生活の変化に戸惑ってしまう方も多くいます。その不安を少しでも和らげる方法は、スケジュールを把握することです。
妊娠から出産までの期間は、初期・中期・後期と分けることが出来ます。妊娠から出産まで初期・中期・後期に分けて、詳しいスケジュールを解説していきます。

妊娠初期(4週から15週)妊娠がわかったらまずやるべきこと

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妊娠初期とは、妊娠4週から15週の期間のことです。生理の遅れで、妊娠に気が付く方・つわりの始まりで気が付く方、それぞれだと思います。「あれ?」と思ったら妊娠検査薬で検査をし、陽性だった場合はすぐに産婦人科を受診しましょう。妊娠は、正常妊娠・子宮外妊娠があり、検査薬ではその判断をすることが出来ません。もしも子宮外妊娠の場合、発見が遅れると、卵管破裂の可能性もあり、とても危険です。そのため、検査薬で陽性が出た場合は早めに産婦人科を受診することをおすすめします。
そしてその後、なるべく早く出産する産婦人科を決定しましょう。産婦人科を早めに決定することで、早くからその病院で検査することができるので、安心して出産準備をすることができます。

つわりのピーク

妊娠が分かり、つわりがピークを迎えるのもこの時期です。妊娠初期は急に始まるつわりなど、体の変化に戸惑ってしまう方が多くいます。そして、妊娠すると食事のバランスも普段以上に気になるものです。
しかし、つわりが辛い時期は、食べられるものを食べて体力をつけることを第一に考えましょう。およそ8割の妊婦さんが体験するつわり。辛くてもつい我慢してしまいがちですが、食べたり・飲んだりが出来ない、嘔吐が続き体重減少などの症状がある場合には、迷わずにお医者さんに相談しましょう。症状によっては命に関わる恐れもあり、医療機関での治療が必要です。

この時期に気を付けたほうがいいこと

妊娠初期は、お腹が出てきていない分無理しがちですが、無理は禁物です!喫煙・飲酒・カフェインの過剰摂取の他にも、避けたほうがいいことがいくつかあります。

・激しい運動
・重いものを持ち上げる
・おなかを圧迫する
・過労
・体を冷やす
・車の運転
・市販薬の服用

どれも、妊娠初期だけでなく出産まで気を付けたいことです。特に妊娠初期は、急な眠気に襲われることもあるので、車の運転もできる限り避けることをおすすめします。そして、身体に負担がかかる職種の場合は、早めに職場に妊娠の報告をし、他の業務に変更してもらうなどの対策をするといいでしょう。

妊娠初期からマタニティウエアは必要?

マタニティウエアと聞くと、お腹が大きくなってから着るイメージがあると思います。しかし、妊娠初期から、身体は大きく変化していきます。つわりが始まり下着の締め付けが気になってくる方もいます。マタニティウエアは体を締め付けないような作りになっているため、つわりで辛いときにはマタニティウエアを着用も検討しましょう。
お腹が出てくるのは妊娠16週ごろです。妊娠前の洋服が着られる場合は用意する必要はありませんが、インナーは、出産までは様々な体形変化にも対応でき、締め付けの少ないマタニティのものをおすすめします。

やっと安定期!妊娠中期(16週から27週)の動けるときに出産準備を

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胎盤が完成し、体調も安定する妊娠中期。流産のリスクが減り、つわりも落ち着いてくることから安定期と言われています。しかし、医学的には「安定期」という定義はないため、妊娠初期同様、激しい運動などは控えましょう。
マタニティヨガなどに興味がある場合には、必ず医師に相談してから始めるようにしてください。 とはいえ、妊娠中期は体調が落ち着いてくるので、ベビー用品を用意するのにおすすめの時期です。妊娠から出産までは、いつ何が起こってもおかしくありません。無理のないように計画的に用意しましょう。

安定期は出産まで安心な時期ではない!

「安定期」と聞くと、もう安心と思う方も多く、無理してしまうことがあります。しかし、「安定期」はあくまで「体調が安定する」時期です。妊娠中期になり、胎盤が出来ると、赤ちゃんはママからの栄養を主体とするため、食事にも気を付ける必要があります。「安心」する時期ではなく、あくまで「ママの体調が安定する時期」です。妊娠初期同様、妊娠中期以降も「出産までは何があるかわからない。」ということを、忘れないでください。

妊娠中期のママの体調の変化

つわりが落ち着き、体調も安定する妊娠中期。しかし、ママの体は赤ちゃんの成長と同様日々変化していきます。マイナートラブルが起こることも少なくありません。妊娠中期に起こりやすい主なマイナートラブルは、5つです。

1.貧血
妊娠中は赤血球の数が足りなくなりがちで貧血を起こしやすくなります。貧血予防におすすめの食品である、アサリ・緑黄色野菜・大豆・切り干し大根などを積極的にとるようにしましょう。

2.便秘や頻尿
お腹が大きくなると同時に、腸が子宮を圧迫してしまうため便秘になることが多くあります。便秘になるとお腹が圧迫されて強い痛みに襲われることもあります。適度な運動・こまめな水分補給、また、積極的に食物繊維・乳酸菌を摂取して便秘予防に努めましょう。
どうしても解消しない場合には、強い痛みに襲われる前に医師に相談することをおすすめします。

3.腰痛
大きくなったお腹を支えるために、反り腰になりやすくなります。背筋を伸ばし姿勢を意識し、腰痛予防を心がけてください。

4.動悸
赤ちゃんの成長とともに、多くの血液が必要となります。そのため、動悸や息切れがおきやすくなります。ゆったりとした行動を心がけ、動悸や息切れがおきた場合にはおさまるまで休むようにしましょう。

5.皮膚トラブル
妊娠中は肌が敏感になるため、肌トラブルを起こしやすくなります。シミ・そばかすが濃くなる場合や、全体の約2%の妊婦は妊娠性痒疹(蕁麻疹)に悩む方もいます。かゆみなどが辛い場合には、皮膚科への受診をおすすめします。その際に、必ず妊婦であることを忘れずに伝えるようにしましょう。

出産準備は何から始めたらいい?

妊娠中期になると多少動けるようになってきます。そこで始めたいのが出産準備です!「出産はまだまだ」と思っていても、出産まではいつ何があるかわかりません。検診だけのつもりがそのまま入院・出産・・・なんてことも考えられます。
そのため、最優先したいのはママの入院準備です。赤ちゃんは出産してから退院まで、日にちがあります。今やネットで何でも揃う時代なので、赤ちゃんに必要なものは入院中にネットで購入することもできます。
しかし、ママの入院生活が突然始まってしまう場合もあります。ですから、妊娠中期になったらまずはママの入院準備から始めることをおすすめします。
入院時に必要なものなどは、病院によって異なりますので、必ず確認してから準備を始めるようにしましょう。ママの入院準備が整ってから、赤ちゃんを迎える準備ための環境の準備を始めることをおすすめします。
そして、ママの入院中・出産後のことを、夫婦で話し合うことも大切な出産準備です。ゴミ出しの日の確認などの家のことや退院後の里帰りの有無も決めておくと、急な出産にも慌てずにいられます。

出産まであと少し!妊娠後期(28週から40週)は出産準備の最終確認

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妊娠後期になると、出産まであと少しです!だいぶお腹も大きくなり、腰痛や後期つわりに悩む方も多くなる時期です。日常生活も大変と感じてしまうほど、ママの体は大きく変化していきます。前駆陣痛が頻繁に起こるようになる時期です。
夜中に前駆陣痛で目が覚めてしまい「陣痛が来たのでは?」と、ドキドキしてしまうこともあるでしょう。また、お腹の重みで夜眠れないことも出てきますが、出産には体力が必要です。いつ出産になっても大丈夫なように、昼間でも寝られるときに寝て体力を温存することも大切です。

妊娠後期。遠出しても平気?

妊娠後期になると、出産時の体力をつけるためにも、適度な運動も必要になってきます。出産まで残り少ないため、出産前に夫婦で最後の旅行に。と思う方もいると思います。
しかし、妊娠後期での遠出はママの体の負担になるだけでなく、緊急時にかかりつけの病院に行くことが難しくなってしまいます。妊娠後期はかかりつけの病院まで、1時間以内に行ける距離でのお出かけにすると、もしもの時も安心です。
また、出かけるときには母子手帳・大きめのナプキン・健康保険証・診察券を必ず携帯し、万が一に備えることも大切です。

出産までもうすぐ!夫婦で話し合っておくべきこと

出産までドキドキの毎日を過ごす妊娠後期。出産後に慌てないためにも、出産後の生活について以下のような点を夫婦で話しあっておくと安心です。

・出産予定の病院までの交通手段
・立ち合いの有無
・立ち会う場合のパパの役割
・役所や職場への提出書類と方法
・ママが入院中の家のことについて
・里帰りの有無

いよいよ出産?出産の合図はある?

妊娠10か月になると、お腹の赤ちゃんは頭を下にした状態で、生まれる準備を始めます。子宮の出口の方まで下がるので、今まで圧迫されていた胃や心臓が少し楽になり、後期つわりが楽になったと感じる方もいます。また、目で見てもお腹が下がっているように見えるようになると、出産も間近です。
おしるしがある・破水する・前駆陣痛からの陣痛など、陣痛の始まりは人それぞれです。はっきりと出産が始まる合図はないので、いつきても大丈夫なように、出産のイメージトレーニングをしておくことをおすすめします。

まとめ

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妊娠から出産まで約10か月間。妊娠初期・中期・後期を経て出産となります。この期間を簡単にまとめると、
・妊娠初期(4週から15週)この期間のほとんどが、つわりで辛い思いをする妊婦さんが多くいます。食べられるものを食べて、体力をつけることを意識したい時期です。
・妊娠中期(16週から27週)安定期と呼ばれる時期ですが、油断せず無理なくゆったりとした生活を心がけることが大切です。
・妊娠後期(28週から40週)お腹も大きくなるため日常生活も不便に感じることが多くあります。出産のイメージトレーニングをし、出産に備えましょう。

妊娠・出産は十人十色です。妊娠初期・中期・後期のスケジュールを把握して、少しでも不安の少ないマタニティライフが過ごせることを願っています。

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