初めての出産で不安なママへ。前駆陣痛と本陣痛の違い

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初めての出産で不安なママへ。前駆陣痛と本陣痛の違い

初めての出産で不安なママへ。前駆陣痛と本陣痛の違い

長い妊娠生活を経て、もう少しで出産を迎えるママ。可愛い赤ちゃんに会えるのを心待ちにしている一方、出産について不安を感じている方も多いのではないでしょうか。今回は、初めての妊娠・出産で見極めに悩む「前駆陣痛と本陣痛の違い」についてご紹介します。初めての出産に向けて、陣痛とはどのようなものなのか疑問に思っているママ、自分は陣痛に気付くことができるかと悩んでいるママは、ぜひ参考にしてくださいね。

陣痛の種類

0008_2.jpg 妊娠後期に入り出産予定日が近づく中、お腹の張りや痛みを感じると「陣痛が始まったのでは」とドキドキしますよね。実は陣痛には、妊娠中の前駆陣痛・微弱陣痛・本陣痛、出産後の後陣痛の4種類があります。出産の過程はママと赤ちゃんによってケースバイケースなため、全員が全ての陣痛を経験するわけではありません。それでは、それぞれの陣痛について確認しましょう。

前駆陣痛とは?

前駆陣痛とは、臨月(妊娠第36週~40週)に入る前後から感じられる陣痛に似た痛みです。本陣痛とは違い分娩には発展しないため、本陣痛の練習と言われています。身体が出産に向けて準備を始め、子宮収縮が不規則に起きることで痛みが起きます。

私の場合は、第一子の時は出産の1週間前から、第二子の時は出産の1ヶ月前から、数回に渡り生理痛のような痛みがありました。初めて陣痛のような痛みを感じた夜は、このまま出産が始まるのか、赤ちゃんは大丈夫なのかと眠れなかったことを覚えています。初めての妊娠では本陣痛の痛みがわからない分、前駆陣痛と見分けるのは難しいですよね。

前駆陣痛の痛みは、「生理痛のような痛み」「お腹を壊したような痛み」「チクチク・シクシクした痛み」など、人によってさまざまです。始まる時期や回数もママやその時の妊娠によって違うため、一概には言えません。

また、前駆陣痛は夜間に起こりやすいと言われています。「陣痛が始まったかも…」と時計とにらめっこをしながら痛みに耐え、不安な夜を過ごしているママもいるかもしれません。しかし、前駆陣痛の場合、悩んでいるうちに痛みが治まった、いつの間にか眠ってしまい気付けば朝だったということもよくあります。

微弱陣痛とは?

微弱陣痛とは、陣痛は来ているが痛みが弱い、間隔が長い、痛みを感じる時間が短いといった分娩が進まない状態のことです。痛みの間隔は規則的だけどなかなかお産が進まない場合は、微弱陣痛の可能性があります。微弱と言っても痛みはあるため、微弱陣痛が長く続くとママにも赤ちゃんにも影響が出ることがあります。そのため、本陣痛に移行するまで待つ場合と、母子の状態を見て陣痛促進剤の投与や帝王切開などの対応が必要になる場合があります。

本陣痛とは?

本陣痛は、赤ちゃんを外に押し出すために子宮が激しく収縮し、強い痛みを感じます。本陣痛が来たら、いよいよ出産のスタートです。本陣痛は前駆陣痛とは違い、規則的に痛みがやってきます。また、出産が近づくにつれ子宮口が広がり、痛みが強く間隔が短くなっていきます。

一般的に、初産婦さんは11~15時間、経産婦さんは5~8時間、出産までに時間がかかると言われています。ただし11~15時間と言っても、その間ずっと痛いわけではありませんので、安心してくださいね。本陣痛は、痛い時間と痛くない時間が交互に、規則的にやってきます。痛くない時間に、身体の力を抜いてリラックスして過ごすことで、初めての出産を乗り切ってくださいね。

後陣痛とは?

妊娠中に赤ちゃんに合わせて大きくなっていた子宮が、出産後元の大きさに戻ろうと収縮する時に感じる痛みです。子宮が収縮することで、子宮内の出血を止める役割もあります。後陣痛は、初めての出産よりも第二子以降の方が、痛みが強く出ることが多いです。

前駆陣痛と本陣痛の違い 3つのポイント

0008_3.jpg 出産予定日が近づく中、お腹に痛みを感じたら「これは前駆陣痛なのかな?」「病院に連絡した方がいいのかな?」と悩みますよね。初めての妊娠・出産であれば、迷うのは当然のことです。私も含め先輩ママたちも何度も迷ってきました。ここでは、初めての出産でも前駆陣痛と本陣痛を見分ける3つのポイントを紹介していきたいと思います。

痛みの間隔を計ろう

前駆陣痛と本陣痛の大きな違いは、痛みが規則的かどうかです。前駆陣痛か本陣痛か悩んだら、まずは時間を計ってみましょう。例えば、「7分→10分→5分→8分…」と痛みの出る間隔がバラバラな場合、前駆陣痛の可能性が高いです。一方で、本陣痛の場合は、「12分→12分→12分→12分→11分→11分…」と規則的に痛みが来て、少しずつ間隔が短くなっていきます。

とはいえ、痛みを感じている中、時間を計るというのはママにとって大変な作業です。家族に時計を見てもらってもいいですし、今はスマホの画面を押せば陣痛の間隔を計測してくれるアプリもあります。出産準備のひとつとして、妊娠後期に入ったらダウンロードして何度か練習しておくのも良いかもしれませんね。

痛みの強さは?

本陣痛中は、痛い時間とそうではない時間が交互にやってきます。痛みが始まっても、ジェットコースターのように徐々に強くなって収まっていくという波を繰り返していきます。出産が近づくにつれ、その波も大きく、痛みの間隔も短くなっていきます。一方、「さっきの方が痛かった」など痛みの強さや痛い時間がバラバラな場合は、前駆陣痛の場合が多いです。また、前駆陣痛であれば、気付くと痛みが消えていたということもよくあります。

体勢を変えてみよう

本陣痛は、赤ちゃんが生まれるまで痛みが続きます。姿勢を変えたり、他のことで気を紛らわそうとしたりしても、痛みは定期的にやってきます。そのため、体勢を変えることで、痛みが和らいだり無くなったりする場合は前駆陣痛と考えていいでしょう。

受診する目安は?

0008_4.jpg ここまで前駆陣痛と本陣痛の違いと見極めるポイントを紹介してきましたが、いざ自分の身に起こると陣痛の違いを判断するのは難しいもの。不安な気持ちを抱えたまま過ごすのは、妊娠中のママの心身にとって良くないことです。ママと赤ちゃんの大切なタイミングを逃さないよう受診の目安をお伝えしていきます。

破水した場合

すぐに病院に連絡をしましょう。赤ちゃんへの感染を防ぐため、お風呂やシャワーは浴びないでください。ナプキンや破水パット、バスタオルなどで対策をして、なるべく早く病院へ向かいます。また、陣痛が始まってからや破水した時は、自分で運転するのは絶対にやめましょう。

出血・胎動がない場合

これは妊娠中であればいつでも言えることですが、胎動が少ないなど「いつもと違う」と感じた場合や、ママの体調に変化があった場合は、すぐに受診しましょう。また、ひとりで不安を抱えず相談することで、ママの気持ちも落ち着きますよ。病院に行かないで後悔するよりも、まずは行ってみて先生や助産師さんのお話を聞いてみてください。

痛みが規則的になってきた場合

痛みが規則的になってきた場合は、本陣痛が始まっているかもしれません。前駆陣痛から本陣痛に移行するママもいます。まずは病院に連絡して、受診しましょう。向かう途中で破水する可能性も考えて、タオルを1枚持っておくと便利です。

前駆陣痛か本陣痛かわからない場合

「痛みの間隔」「痛みの強さ」「体勢を変える」の3つのポイントを確認しても、前駆陣痛か本陣痛かわからなくて不安な場合は、受診しましょう。病院であれば、陣痛や子宮口の様子から、プロの先生や助産師さんが判断してくれます。

「前駆陣痛かもしれないから…」「家に帰されるかもしれないから…」と受診のタイミングを逃すことで、ママと赤ちゃんを危険にさらすことになっては大変です。ふたりの命のため、遠慮せず受診しましょう!

出産に備えていつでも入院できる準備を!

0008_5.jpg 臨月(妊娠第36週~40週)に入り前駆陣痛による痛みが現れ始めたら、いよいよ出産が近づいています。出産の後には1週間ほどの入院もあります。初めての出産・入院では購入する物も多くありますので、準備を早めにしておきましょう。前開きのパジャマ、かかとのあるサンダルなど、病院によって指定される場合もありますので、ご自分の病院の案内をよく読んでおくことも大切です。

前駆陣痛から本陣痛への期間は?

本陣痛の数時間前に前駆陣痛があったという人もいれば、何週間も前から前駆陣痛があったという人もいます。また、妊娠中に一度も前駆陣痛がないまま本陣痛が来たというママもいます。前駆陣痛から本陣痛への期間は、人によってさまざまです。

妊娠後期になると、お腹の張りや前駆陣痛などで、なかなか準備が進められない日もあります。そのため、持ち物の準備は早めにしておきましょう。出産の時に使うものと、入院の時に使うものを分けて準備しておくと便利です。また、家族に荷物の場所や、替えの衣服の場所などを伝えておくことも大切です。赤ちゃんの服や寝る場所の準備は、ぜひパパと一緒にやってみてくださいね。赤ちゃんがもうすぐ生まれてくると、パパも実感できるのでおすすめです。

妊娠中は、いつも見えるところに連絡先を!

あなたの出産がどのように始まるのか、陣痛からなのか破水からなのか、昼なのか夜なのか、誰にもわかりません。私は、第一子は破水から、第二子は陣痛から出産がスタートしました。特に初めての出産がスタートすると、緊張や痛みなどで気持ちがいっぱいいっぱいになってしまうこともよくあります。妊娠中は、家族の連絡先、病院やタクシーの電話番号など、いつでも見えるところに置いておくようにしましょう。

まとめ

陣痛の痛みは、人によって感じ方が違います。また、妊娠・出産に至る過程も、ママや赤ちゃんによってさまざまです。私は2度の出産経験がありますが、それでも前駆陣痛なのか本陣痛なのか迷い、病院に電話したり受診したりして確認をしました。妊娠中に悩んだ時や不安な時は、思い切って病院に連絡しましょう。それがママと赤ちゃんを守ることに繋がります。 長かった妊娠生活も、あと少しで終わりです。可愛い赤ちゃんとの初めての出会いを楽しみに、残り少ない妊娠生活を過ごしてください!元気な赤ちゃんの誕生とママの健康を心から願っています。

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