産後の体型戻しっていつから何を始めるのがベスト?

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産後の体型戻しっていつから何を始めるのがベスト?

近年はSNSやテレビを見ると、出産後に活躍している有名人などが、いつの間にか産前の体型に戻して仕事に復帰にしているケースをよく目にします。
実際に、産後の体型戻しを考えるとすればいつくらいから、どのようにして始めればよいのでしょうか。
今回は、産後の体型戻しにスポットを当てて、その方法や進め方についてお伝えします。

産後の体型戻しはいつからはじめたらよい?

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産後の体型戻しに取り組み始める時期としては、おおよそ3ヶ月目くらいが目安となります。
あくまでも目安ですので、産後の身体の回復には個人差があります。
その点はあらかじめ理解しておきましょう。

産後の1ヶ月間は、出産のダメージを回復させるために安静にしておく必要があります。
1ヶ月健診では、赤ちゃんだけでなくママの身体の回復状況についても診てもらうことが一般的であり、そこで問題がなければ少しずつ産後の体型戻しを考えていくことができます。
1ヶ月健診で身体の回復状況を把握し、問題がなければ体型戻しに取り組んでいきましょう。

帝王切開の場合はもう少し長い期間必要な場合も

帝王切開の場合は自然分娩よりも回復が遅くなる傾向にあります。
したがって、体型戻しに取り掛かるまでの期間も長く必要になるでしょう。
産後は身体の回復が最優先です。
体型が気になるという方もいらっしゃるかもしれませんが、優先順位をきちんと考えて取り組んでいくようにしましょう。
必要に応じて医師に相談して取り組み始めるのが安心です。

体型戻しおすすめの時期は産後6ヶ月までの間

産後6ヶ月くらいまでの間が体型戻しを行うのにおすすめの期間となります。
骨盤の戻ろうとする力や、おなかが大きくなって伸びた皮膚を引き締めるのに効果的なのがこの産後6ヶ月までの期間とされているためです。
特に昼夜問わずミルクが必要なこの時期の赤ちゃんの育児は大変手がかかります。
まだまだ自分の体型戻しにまで手が回らないという方も多いでしょう。
気持ちと時間に少し余裕が出てきたタイミングではじめてみるとよいでしょう。
しかし、あくまでも身体の回復が最優先事項となります。無理に急ぐ必要はありませんので焦らず慎重に進めましょう。

産後の体型戻しの方法

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続いて、産後の体型戻しにどのように取り組んでいけばよいかについて見ていきましょう。

骨盤ベルトを使用

出産で開いた骨盤を引き締めるための骨盤ベルトは、着用しているだけで良いので誰にでも始めやすくおすすめのアイテムです。
既に産後を見据えて出産前から揃えておくという人も多いようです。
ウエストがマジックテープのものは自分の体型に合わせて調整しやすく、使い勝手が良いためおすすめです。
また、骨盤ベルト以外にもガードルやショーツなどの補正下着を着用するという方法もあります。
なお、帝王切開の場合、骨盤ベルトを使用することができないというケースもあります。
先述の通り、分からないことや心配があれば医師に相談して判断を仰ぎましょう。

食生活を見直す

ついつい体重ばかり気にして食事量を減らしてしまうと、栄養バランスが偏ってしまったり、十分な栄養が摂れず、赤ちゃんに大切な母乳育児にも影響が出てしまいます。
新生児の育児には体力が必須であり、無理なダイエットは体調を崩す原因にもなりかねません。
また、長期的な視点で見た場合、食事量を減らすようなダイエットは途中で断念してしまう可能性が高くなります。
産後の食生活は非常に重要となるため、栄養バランスのとれた食事を意識してみましょう。

しかしながら、24時間の育児で疲れている中で、自分の食事にまでなかなか手が回らないというのが現実です。
家族や周りの協力が得られる場合は思い切って甘えましょう。
それも難しいといった場合におすすめなのが「食事宅配サービス」です。
家事の負担を減らしながら、しっかりと栄養バランスのとれた食事を摂ることができるので一石二鳥です。

定期購入のほか、単品購入やおかずだけのものなど、予算や状況に応じて選択することが可能です。
また、少し時間に余裕があるという場合には「ミールキット」という選択もあります。
こちらは、メニューを決める手間が省けて、栄養バランスのよい食事を簡単に作ることができます。
気になる方は是非チェックしてみてください。

整体に通う

産後の体型戻しのための整体は近年増えており、一般的に、1ヶ月健診でママの体調に問題がなければ通い始めることができます。
整体に通うことを検討している場合は、健診時に医師に相談してみましょう。
さまざまな効果が期待できる整体ですが、整体の最大のハードルは費用面でしょう。
1回の費用はおおよそ5,000円~10,000円未満が多く、通院回数は7~8回程度とされています。
整体は保険適用外であるため費用がかかりますが、体型戻しのほか、産後の疲れを癒す効果もあるため、少しでも自分のための時間を持ちたいという方にとっては大変有効な時間になるといえるでしょう。

整体により改善される症状

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続いては、先にご紹介した産後の体型戻しの方法のうち、整体に注目し、整体による効果について見ていきましょう。

腰痛

妊娠中はおなかが大きくなっていくことで腰にかなりの負担がかかり、産後も続いているという方も多いようです。
また、赤ちゃんの育児では抱っこして過ごすことも多く、生まれた時から体重が3キロ前後ある赤ちゃんを抱っこして過ごす育児は、腰に大きな負担となります。
整体は、姿勢を正しく矯正することで腰痛の改善につながります。

恥骨痛

こちらも妊娠中から始まり産後まで続くという方が多いようです。
恥骨痛の原因は、出産に備えて骨盤が緩むことによるもので、出産した後も骨盤が歪んでいたり開いたままの場合は痛みが継続してしまいます。
恥骨痛に関しても、整体により症状が改善するという可能性があります。

尿漏れ

尿漏れに関しても妊娠中から続いているという方が多く、骨盤回りの筋肉が緩むことにより起こる症状です。
骨盤回りの整体を受けることは、子宮や膀胱などの内臓を本来の位置に整え、骨盤を正すことが期待でき、尿漏れの改善に繋がります。

肩こり

慣れない授乳で姿勢が悪くなり、肩こりに悩んでいるママも多いのではないでしょうか。
整体ではしっかりと体をもみほぐしてくれるため、身体の凝り解消のほか身体の歪みの改善にもなります。
上記以外にも、整体は産後の身体の不調に合わせて施術を行うため、さまざまな効果が期待できます。
まずは、一度整体を訪れて体の状態を相談してみるのも良いでしょう。

運動で心も体もリフレッシュしながら産後の体型戻しを

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続いてご紹介するのは、運動による産後の体型戻しです。
普段運動をしないという方でも手軽に取り入れやすいものを中心にご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

産後ヨガ

出産で失われた体力や衰えた筋力を取り戻し、自律神経を整える効果のある産後ヨガは、普段運動の習慣がない人でも取り入れやすいためおすすめです。
産後は心のバランスが崩れやすい時期でもあり、心身ともにリフレッシュ効果のある産後ヨガはまさにママにピッタリの運動だといえるでしょう。
産後ヨガはスタジオで本格的に教えてもらうという方法のほか、YouTubeなどを参考にして自宅で取り組むという方法もあります。
まずは自宅で雰囲気をつかんでみてから教室に通うというのも良いでしょう。
継続の秘訣は、負担にならない程度にリフレッシュの一環として取り組んでみることです。

ウォーキング

最も手軽に始められる運動がウォーキングです。
ベビーカーで赤ちゃんと一緒にお散歩を楽しむという方法もありますが、ベビーカーを押してだとどうしても姿勢が前かがみになってしまいがちです。
したがって、体型戻しを目的とした運動として行うのであれば、やはりウォーキングは一人で行うのが効果的です。
一人時間が作れそうであれば、一人ウォーキングで少しずつ距離を伸ばしてみたり、他の運動と組み合わせて取り組んでみると良いでしょう。

骨盤体操

産後体形が崩れる最も大きな原因として挙げられるのが、骨盤の開きや歪みです。
骨盤体操を行うことで、開きや歪みを矯正しケアすることができ、産後の体型戻しの近道となるでしょう。
うつぶせになっておしりを締める体操や、膝を抱えて引き締める体操、仰向けになって片足を上げ反対の足の方向に伸ばす体操など、色々あります。
いくつか組みあわせて毎日の日課にすることで、少しずつ効果を実感できるようになるでしょう。

赤ちゃんと一緒にできるストレッチ

せっかくだから赤ちゃんと一緒に楽しみながら効果が得られる一石二鳥の運動に取り組んでみるのはいかがでしょうか。
たとえば、赤ちゃんを横抱きにしたまま上半身を左右に倒したり動かす運動を行えば、姿勢を整える効果が期待できます。
また、抱っこひもを使用できる時期であれば、抱っこしながら膝の屈伸を行い、赤ちゃんの体重を支えながらのしっかりとした運動となります。
赤ちゃんのぬくもりを感じながら運動できるというのはこの時期ならではの特権ですね。

産後の体型戻しは自分のペースで進めることが大切

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今回は、産後の体型戻しの開始時期や取り組み方などについてお話してきました。
早く体型を戻したいと焦ってしまう気持ちもあるかもしれませんが、産後の心身の回復には個人差があり、急いで体型を戻そうとすることが、かえって大きな負担となってしまう可能性もあります。
したがって、お伝えしてきたとおり、まずは体の健康を第一に考えることが大切です。
そのうえで、気持ちに余裕を持つことができるようになったら、自分のペースで体型戻しに取り組んでみましょう。
ポイントは焦らないことです。
10ヶ月の間、お腹の中で赤ちゃんを育ててきたのですから、すぐに体型を戻すというのはなかなか難しいものです。
無理をせず健康的に、出来ることから少しずつ始めてみましょう。
今回お伝えしたことが少しでも参考になれば幸いです。

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