出産後のお母さんと赤ちゃんを支える産後ケア。出産を終えたあとは、心や身体の変化、そして赤ちゃんとの新しい生活に不安を感じる方も少なくありません。特に、ご家族からのサポートが受けにくい場合や、赤ちゃんを一時的に預けて休息を取りたいと感じることもあるでしょう。そんな時に頼れるのが「産後ケア施設」です。
この記事では、大阪府内で産後ケア事業(宿泊型・通所型等)を実施している施設について、一般的な利用対象者やサービス内容をまとめています。大阪府内で産後サポートを探している方は、ぜひ参考にしてください。
産後ケアを上手に取り入れて、赤ちゃんとの新しい暮らしを安心してスタートさせましょう。
産後ケアの2つの利用形態
産後ケアには「自治体の委託事業(公費助成あり)」と、医療機関が独自に提供する「自費プラン(全額自己負担)」があります。
自治体利用: 市町村への事前申請が必要となり、所得等に応じた自己負担金で利用可能(自己負担額の目安は1日あたり数千円程度)です。
自費利用: 費用は全額自己負担となります。※金額は施設により異なります。詳細は各施設の公式ホームページや、お住まいの自治体自治体窓口でご確認ください。
産後ケアを利用するタイミングは?
産後ケアを利用するタイミングは、お母さんの体調や育児状況によって異なりますが、特に次のような時期に利用が推奨されています。
1.退院後すぐの利用
退院後すぐに「宿泊型(ショートステイ)」や「日帰り型(デイサービス)」をご利用いただけます。次のようなお悩みをお持ちの方は、出産前から産院や自治体へ相談しておくのがスムーズです。
- 体調がまだ十分に回復していない
- 授乳や赤ちゃんのお世話に不安がある
- 睡眠不足が続き、心身ともに休息が必要と感じる
2.生活の中でサポートが必要になった時
退院後、赤ちゃんとの生活が始まってから次のようなサインを感じた際も、一人で悩まずにご相談ください。
- 育児の不安(赤ちゃんの泣き声に敏感になり、休まらない)
- 母乳トラブル(おっぱいの張りや痛み、授乳量に悩みがある)
- 孤独感(家族のサポートが得られず、孤立感を感じる)
大阪府内の産後ケア実施施設を探すには
大阪府内では、多くの産婦人科や助産院が自治体と連携して産後ケアを提供しています。
お住まいの市役所・町役場の「子ども家庭支援センター」や「保健センター」の窓口で、委託先施設リストが確認できます。
お母さんと赤ちゃんの心身の健康が最も大切です。周囲のサポートや、出産した病院、自治体に遠慮せず相談しましょう。
【恵生会病院】
東大阪市にある恵生会病院では、東大阪市在住の方向けに、産後ケア事業を実施しています。お母さんや赤ちゃんの生活リズムづくりと心身の安定を図るため、育児相談や授乳指導、休養のサポートを通じて、安心して育児に取り組める環境づくりをお手伝いしています。
利用対象者
東大阪市在住の生後4ヶ月未満の赤ちゃんとお母さん
利用型
ショートステイ(宿泊型)・デイサービス(日帰り型)
サービス内容
母体ケア(母体の健康相談/乳房の手当て等)・乳児ケア(乳児の健康状態/体重/栄養方法の確認等)・育児相談・授乳指導・沐浴指導
【ENAレディースクリニック】
大阪市都島区にあるENAレディースクリニックでは、妊娠・出産を迎えられた皆さまが、安心して産後の生活をスタートできるよう、大阪市より委託を受けた産後ケア事業を行っています。
また、2025年4月には「ENAレディースクリニック産後院」が隣接地に開院されました。こちらは市の委託事業とは別の産後ケアとなりますが、助産師を中心としたスタッフによる授乳指導や育児相談など、お母さんと赤ちゃんに寄り添ったサポートを提供しています。
ENAレディースクリニックでは、大阪市の制度を利用した『委託型産後ケア』と、より自由度の高い『自費産後ケア』を、ご希望に合わせてお選びいただけます。
利用対象者
お泊り型:生後3ヶ月未満のお子さんとお母さん
日帰り型:生後6ヶ月未満のお子さんとお母さん
利用型
ショートステイ(宿泊型)・デイケア(日帰り型)
サービス内容
●お母さんのケア(健康管理/産後の生活のアドバイス/乳房のケア/トラブルについての相談/授乳方法の指導)
●育児のサポート(沐浴や乳児のスキンケアなどの育児技術の指導/発育・発達に関すること)
ENAレディースクリニック産後院について
2025年4月に開院した「ENAレディースクリニック産後院」にて、大阪市の産後ケア事業とは別の、産後のサポートを行っています。産後のお母さんの心身の回復をサポートするとともに、赤ちゃんのお世話に関する実践的な練習の機会も提供しています。ご自宅に戻られてからも安心して、前向きに育児に取り組んでいただけるよう、より快適な癒しと安らぎの時間を提供しています。
| 項目 | ENAレディースクリニック産後院 |
|---|---|
| 対象の方 | 生後6ヶ月までの赤ちゃんとお母さんとそのご家族 |
| 利用料金 | 宿泊型:56,000円/泊~ 日帰り型:2,000円~/30分 |
| 申込方法 | 産院受付/お電話/公式LINE |
| 主な内容 | スタッフによる24時間体制でのサポート・ケア |
| 基本オプション | 鍼灸マッサージ・エステ(フェイシャル)・アロマテラピー |
| 追加オプション | 鍼灸/整体/アロマケア/骨盤ケア/フェイシャルケア(別途料金必要) |
※状況によっては、ENAレディースクリニックの産後フロアでお過ごしいただく場合もございます。
その場合には、ENAレディースクリニックでの利用料金となります。
※料金は改定される場合があります。公式サイトを必ずご確認ください。
【直原ウィメンズクリニック】
豊中市にある直原ウィメンズクリニックは、市と連携した産後ケア事業を行っています。
利用対象者
生後2ヶ月までの赤ちゃんとお母さん
利用型
デイサービス型
サービス内容
●お母さんのケア(母体の休養/乳房の手当/心理面のケアおよび生活面の指導)
●赤ちゃんのケア(発育・発達のチェック/スキンケアなど)
●育児に関する相談・指導
【浜田病院】
大阪市平野区にある浜田病院では、市と連携した産後ケア事業を行っています。
利用対象者
生後2ヶ月未満の赤ちゃんとお母さん
利用型
ショートステイ型・デイケア型
サービス内容
●お母さんのケア(健康管理/産後の生活のアドバイス/乳房のケア/トラブルについての相/授乳方法の指導)
●育児のサポート(沐浴や乳児のスキンケアなどの育児技術の指導/発育・発達に関すること)
浜田病院の特徴は?
市の産後ケア事業とは別に、もう少しゆっくり入院したいという方のご要望にお応えして入院期間を延長する「産後ステイ」を行っています。
母乳の練習をしたい方や、お家の都合などに合わせて日数もご自身で決めることが可能です。
≪共立さわらぎ産婦人科≫
箕面市にある共立さわらぎ産婦人科では、市と連携した産後ケア事業を行っています。
利用対象者
生後1ヶ月~2ヶ月未満の赤ちゃんとお母さん ※市により異なる
利用型
宿泊型・デイサービス型 ※市により異なる
サービス内容
お母さんの身体的、心理的ケア及び生活面の指導・乳房管理・沐浴、授乳等の育児指導・赤ちゃんのお世話、健康状態や体重などの確認・食事の提供・休息提供 など
よくある質問(FAQ)
Q. 産後ケアは誰でも利用できますか?
A. 原則として、出産後に育児や体調に不安を感じているお母さんが対象です。施設や自治体によって利用条件が異なる場合がありますので、各産婦人科や自治体にご確認ください。
Q. 産後ケアの利用には予約が必要ですか?
A. はい、多くの施設で事前予約が必要です。出産前から予約できる施設もあるため、早めの相談・申し込みがおすすめです。
Q. 産後ケアを利用するには費用がかかりますか?
A. 基本的には有料ですが、一部市町村では助成金や補助制度がある場合もあります。詳しくはお住まいの市町村や施設にお問い合わせください。
Q. 産後ケアではどんなサポートが受けられますか?
A. 育児相談、母乳ケア、赤ちゃんのお世話サポート、食事提供、心身ケア(マッサージやカウンセリング)などが受けられます。施設によって内容は異なります。
Q. 産後ケアと里帰り出産はどう違いますか?
A. 里帰り出産とは、実家などに帰省し家族のサポートを受けながら出産・産後を過ごすことです。一方、産後ケアは、出産後のお母さんと赤ちゃんを対象に、助産師などの専門スタッフが育児や休養をサポートするサービスです。
まとめ
お母さんと赤ちゃんの毎日がより楽しく、健やかなものとなるためのサポートの一つとして、産後ケアがあることをぜひ覚えておいてください。
産後ケアをご検討の際は、お住まいの地域により手続きが異なる場合がございますので、各自治体や産院のご案内をご確認のうえ、手続きを行いましょう。




